女優天海祐希(55)が主演を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(月曜午後10時15分)の最終話が26日に放送される。このたび、主人公の美人探偵、上水流涼子を演じた天海、涼子の相棒・貴山伸彦を演じきった松下洸平(36)がそれぞれクランクアップを迎えた。約4カ月におよぶ撮影を走り抜けた最強のバディは、一同からねぎらいの大きな拍手が沸きおこる中、最後まで笑顔を絶やさなかった。

一足早くクランクアップを迎えた松下の最後の撮影シーンは、毎話おなじみの変装シーン。「貴山伸彦役、松下洸平さんクランクアップです!」の声がかかり、監督から大きな花束を受け取ると、おそろいの変装衣装に身を包んでいた天海と熱い抱擁。最後までバディの絆の強さを見せた。松下は「毎話毎話たくさんの着替えと、たくさんのアドリブを経験させていただき、やってみたいと思っていた役は一通りやったかもしれません」と話すと、スタッフからも歓声があがった。

また、天海との共演に関して「天海さんのバディということで緊張しすぎてしまって、最初の1、2週間くらい記憶ないですが(笑い)。天海さんが引っ張ってくださったおかげで本当に楽しく過ごすことができた」と現場での様子をしみじみと語った。

そして後日、最後にクランクアップを迎えた天海は、スタッフからの「オールアップです!」のかけ声に、「終わっちゃった…」とつぶやき、寂しそうな表情を見せた。サプライズで現場にかけつけた松下から大きな花束を受け取ると、「お休みなのにわざわざごめん!」と松下を気遣いつつ、天海は「本当にありがとう」と、バディとして共に歩んできた松下へ感謝の思いを伝え、ドラマ内の涼子と貴山同様、信頼し合ってきた2人の様子が見られた。

また、天海は「素晴らしい共演者の皆さま、ゲストの皆さま、スタッフの皆さまと、この日々を過ごせたことを幸せに思っています。たくさんの方にお力をお借りして、みんなで素晴らしい作品を作れたのではないかと思っています」と周囲への感謝と、作品への熱い思いも語った。現場の全員が終始笑顔に包まれ、長い期間一緒に闘ってきた絆を改めて感じさせる、温かなクランクアップとなった。

天海は「着替えて着替えて着替えて(笑い)。これだけ着替えたりメーク直ししたりっていう機会もなかなかないと思いますが、終わってみるとどれも楽しくて本当に幸せな日々だったなと思います。家の近くを歩いているとご近所の方に『とても面白い!ゲラゲラ笑いながら見てます!』と声をかけていただけることもあるのですが、それは本当にうれしいことだなと思っていますし、この作品を見ていただいた皆さんが、1週間元気に過ごせていたのならそれが一番うれしいことです」と笑顔だった。

松下も「もう本当に楽しくやらせていただきました。天海さんをはじめ共演者の皆さんと、スタッフの皆さんの団結力に本当に救われました。撮影がすごくスピーディーに進んだのも、やはりチームの連携があってこそだと思います。めちゃくちゃ楽しい現場でした。今回は、とにかくたくさん変装させていただきました。ヘビメタやったし、サッカー選手もしたし、今後いただくかもしれない役は、ほとんどこのドラマでやった役になるのでは…と思っています(笑い)」と語った。

さらに「最終回は、緊迫したシーンも多いと思いますが、ふざけるところはちゃんとふざけています(笑い)ふざけているところも、シリアスな部分にも注目していただきつつ、最終的にはくすっと笑える、“合理的にあり得ない”らしい最終回になればいいなと思っています。ぜひ最後まで楽しんでください!」と締めくくった。

▼最終話あらすじ 当時弁護士だった涼子に催眠をかけるよう依頼し、法曹界から追放したのは諫間(仲村トオル)だった。理由が分からず、納得できない涼子は、貴山に促され、諫間グループの顧問弁護士だった頃のことを思い返す。すると、諫間が、負債を抱えた技術系の小さな会社と合併しようと躍起になり、それに反対してもめたことがあったと思い出す。しかし、父親の後を継ぎ、顧問弁護士として2代にわたって会社を支え、信頼関係を築いていたことから、涼子はその程度のことで諫間が自分をおとしめるはずがないと話す。いくら考えても理由が分からず、もはや本人に聞くしかないと意を決した涼子は、貴山を連れて諫間の元へ向かう。

「あんな姑息(こそく)な手、私の知ってる諫間慶介なら、絶対にやらない」うそであってほしいと願う涼子に、諫間は驚くべき言葉を口にした。

諫間の胸の内と、傷害事件の真実を知った涼子。さらに、傷害事件の被害者である椎名レンズの椎名保(野間口徹)が拉致・監禁されるという新たな事件も勃発!父親の非情な仕打ちを知ったとき、娘の久実(白石聖)が選ぶ道とは。涼子と貴山、最強バティ最後の闘いが始まる。