俳優成田凌(29)が主演、女優小芝風花(26)ヒロイン役を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10時、初回15分拡大)の第1話が17日に放送され、平均世帯視聴率が5・4%(関東地区)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は3・2%だった。

同局系初主演の成田が演じる“最恐毒舌”キャリアアドバイザー来栖嵐(くるす・あらし)は、左足が不自由でつえを突いている。求職者の心をへし折るような毒舌を放つため「転職の魔王様」という異名を持つ。仕事や生き方への悩みを痛烈な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメント。小芝はヒロイン役の未谷千晴(ひつじたに・ちはる)を演じる。成田と小芝とは初共演となる。原作は額賀澪氏の同名小説。

▼第1話あらすじ

新卒で入社した大手広告会社をパワハラが原因で3年たらずで辞め、途方に暮れていた千晴は、ある晩、中年の男がナイフを手に、足が悪くつえをついたスーツ姿の男・来栖を襲撃する現場に出くわす。どうやら2人は顔見知りのようだったが、来栖が表情ひとつ変えず冷静に男を取り押さえたことで、事態は事なきを得る。ところが、一部始終を目撃して心配する千晴に「人の心配より、ご自分の心配をしたらどうですか? 未谷千晴さん」と、来栖はなぜか初対面の千晴の名前を知っていた。

翌日、千晴は、叔母の落合洋子(石田ゆり子)が社長を務める転職エージェント「シェパードキャリア」を訪ねる。洋子は1日も早く再就職したいめいっ子のために“転職の魔王様”の異名を持つ優秀なキャリアアドバイザーを担当につけたというが、そこに現れたのは、前夜に出会った謎の男・来栖だった。

早速、面談することになった千晴は、転職活動をするにあたり、職種は問わず、未経験の仕事でも構わないと話す。すると来栖は、「とにかく履歴書の空白期間を埋めたい」と焦る千晴の気持ちを見抜き、言葉遣いこそ丁寧だが、心をえぐるような辛辣(しんらつ)な言葉を次々に投げつける。ついには「社長のめいだからって、忖度(そんたく)してもらえると思いましたか?」と冷淡な口調で千晴を突き放す。その言葉に千晴はすっかり心が折れてしまった。