神木隆之介(30)が4日、都内で行われたゴジラ生誕70周年記念映画「ゴジラ-1.0」(ゴジラマイナスワン、山崎貴監督、11月3日公開)完成報告会見で、国民的かつ世界的な特撮映画シリーズを、自分が座長として背負えるか重圧があったと明かした。また、覚悟して出演を決めたものの、2歳でCMに出演してデビューしてから28年で、かつて味わったことのないほど役作りに苦悩したと吐露した。
「ゴジラ」は製作・配給の東宝が1954年(昭29)11月3日公開の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)から「ゴジラ-1.0」まで30作を製作、配給してきた。神木は、戦争から荒廃した日本に生還も両親を失った敷島浩一を、ヒロインの浜辺美波(23)が焼け野原の戦後日本を単身で強く生き、戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じる。撮影は22年3~6月に終え、VFXを製作し、本編は5月に完成。第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のクロージング作品が、公開前に唯一、一般に公開される機会になる。製作・配給の東宝では最大の、全国500館での公開も発表された。
神木は、オファーを受けた時の思いを聞かれ「ビックリしましたね」と率直な印象を口にした。「誰もが知っている。ファンの方はもちろんのこと、今まで見たこともない方も、ゴジラは知っているという別世界の存在じゃないですか? そんな作品に携わることが出来るんだという、うれしさ」と、まずは喜びを口にした。反面「プレッシャーもありました。1人のキャラクター、人間として、何を表現できて、どれくらいを自分が背負っていけるんだろうか…。お話を伺って、いろいろ考えて、とてつもなく大きなものを背負わなければいけなくなるんだなと思うと、今の自分の実力だったりとか、それに耐えられるのかな」と、不安もあったと明かした。その葛藤の中「やってみたい、ぜひ携わってみたいと決意しました」と主演を受けた。
ただ、演じた敷島浩一は「僕が今まで経験したことがない役。役作りをするのに、本当に苦しんだななという記憶があります」と認める、役作りが難しい役だった。「どれくらいまで自分を、精神的に追い込んで良いのかどうか…。敷島自体、傷を負って苦しんでいる。同じくらいの苦しみを、自分にも与えるべきなのか、いろいろ試したり、何かに追いかけられる夢を連日、見たりとかしていた」と苦悩の日々を明かした。
その中、脚本とVFXも担当した山崎貴監督(59)に相談した。「プレッシャーがあったので、どれくらい向き合ったら良いか、向き合い方が分からなかったことしか考えなかったので、メチャクチャ苦しかった。結果、あまり追い込みすぎるとお芝居すら出来なくなるので、普段、家に帰って生活している時は、別に普通に良いんじゃないと言ってもらえたから、好きにしたところがあった」と振り返った。
神木は「どうしていいんだろう、どうやったらいいんだろう、というのは初めてだった。苦しかったですね。迷いながらやっていた。気持ちが、役の手伝いになれていたら良いなと」と、自らの苦悩がフィルムに刻み付けられていることを願った。



