山田洋次監督が、92歳の誕生日を迎えた13日、東京・新宿ピカデリーで行われた、自身90本目の監督作映画「こんにちは、母さん」公開中舞台あいさつに登壇し、主演の吉永小百合(78)をはじめ出演陣に祝福された。
この日は観客と、吉永、大泉洋(50)永野芽郁(23)宮藤官九郎(53)寺尾聰(75)からの、寄せ書きをまとめたボードが山田監督に贈られた。表に入りきらず、裏にまでメッセージがあると聞くと、同監督は「ちゃんと読まないといけないね」と喜んだ。
その中、吉永が「監督、お誕生日おめでとうございます。百寿、そして100本目指して、また歩いて行っていただきたいと思います。私たちも、ついて参ります」と祝福した。山田監督は「最高ですね、吉永さんに…最高。この方にお祝いを言って頂くのは」と感激した。
「こんにちは、母さん」は、日本を代表する劇作家、演出家で劇団「二兎社」を主宰する永井愛氏の、同名の人気戯曲が原作。妻から離婚を迫られ、人生に悩む会社人間の息子が2年ぶりに実家に帰ると、母が恋人らしき存在がいるなど生き生きしており、自分の人生を生き直そうと共同生活する物語。01年と04年に東京・新国立劇場で上演されると、07年にはNHKでドラマ化。舞台、ドラマともに、加藤治子さんと平田満が母子を演じた。
劇中で、吉永は74歳の神崎福江、大泉が47歳の息子・昭夫、永野芽郁(23)が大学生の孫・舞を演じる。昭夫が大会社の人事部長として神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった舞との関係に頭を悩ませる。その中、久しぶりに東京下町の実家を訪れると、かっぽう着を着ていたはずの福江は、あでやかなファッションに身を包み、恋愛までしているようで生き生きと生活しており、昭夫は久々の実家にも、自分の居場所がなく戸惑う。その中で、おせっかいがすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされていく物語。
山田監督と吉永は、72年「男はつらいよ 柴又慕情」、74年「-寅次郎恋やつれ」、08年「母べえ」、10年「おとうと」、15年「母と暮せば」に続き、今作が6作目のタッグとなる。吉永にとっては123本目の映画で「母べえ」「母と暮せば」に続く「母」3部作の集大成となる。



