大沢たかお(55)が、主演しプロデューサーを務めた映画「沈黙の艦隊」(吉野耕平監督、29日公開)の撮影を行った、広島県呉市の海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」を、このほど玉木宏(43)とともに訪問し、完成を報告した。
現役の自衛官から演技、劇中に登場する潜水艦のセット含め「完璧」と直にお墨付きをもらい「一緒に作った作品。製作者の1人と思って見てもらいたい」と共闘を呼びかけた。
玉木は格闘技の練習にも励んでおり、今月初めに米で開催されたブラジリアン柔術の世界大会「ワールドマスター」に青帯マスター3(41歳以上)フェザー級で出場し、1回戦を突破したことが話題になったばかり。自衛官から勝利を祝福され「まさか広島に来て柔術の話をするとは」と照れ笑いを浮かべた。そして「15年やったボクシングは試合に出たことはなかった。4年前からやった柔術は、挑戦することで見える世界があると思った。仕事でないところで真剣に取り組むことで精神力を鍛えられる一面があり、一生懸命やっています」と語った。
◆「沈黙の艦隊」 かわぐちかいじ氏が、88年から96年まで「モーニング」に連載した同名漫画を実写化。日本近海で海自の潜水艦が沈没し、海江田四郎艦長(大沢)ら全76人が死亡と報じられたが、日米両政府が極秘に建造したシーバットに乗務させるための偽装工作だった。艦長に任命された海江田は逃亡し、自らを国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を宣言する。Amazonプライムビデオが日本国内で映像制作を始め、5年で初めて劇場版映画を製作。ユースケ・サンタマリア、中村蒼、中村倫也、水川あさみ、夏川結衣、江口洋介らが出演。