小芝風花(26)がヒロイン役を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10時)の最終話が25日に放送される。このほど、主演の成田凌(29)とともにクランクアップを迎えた。

小芝は「みなさん、お疲れさまでした! 暑い中、体を酷使しながら…本当にみなさん、ありがとうございました」と語り始めた。「実は…私の妹が転職することになりました。妹は、私の仕事にあまり興味もなく、作品もほとんど見ない子なのですが、『転職します』という連絡がきて、『(私が)“転職のドラマ”に出てるから心強いわ』ってメールをもらったんです。その時に、この作品を見て、少なからず誰かの背中を押しているんだなって、改めて実感しました」と打ち明けた。

さらに「きっと、テレビ越しにも同じように悩んでいる方や、先のことを考えて不安になっている方がいて、その方たちにもきっとちゃんと届いているんだなと。そんな作品をみなさんと作ることができて、本当によかったなと思いました。本当にありがとうございました!」と締めくくった。

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新卒で入社した会社でパワハラに遭い、千晴は失意の中「シェパードキャリア」の門をたたいた。“魔王”来栖の荒治療だが本質をついた言動に心を動かされ、自分の本音と向き合い、自ら進む道を選び、キャリアアドバイザーとして成長を遂げてきた。そして今や、同僚たちの誰もが認める名コンビとなった来栖と千晴。しかし10話で放送されたとおり、実は、2人は過去に出会っており、事故に遭った来栖が絶望の淵にいるとき、偶然にも救いの手を差し伸べたのが千晴だった。

来栖はクールで喜怒哀楽が分かりづらく、本音が見えない。最終回では、そんな来栖が千晴との面談で、これまで決して見せなかった一面をのぞかせる。そして、千晴も来栖に刺激を受け、ある大きな決断をする。来栖と千晴、2人に待ち受ける未来とは。

▼小芝風花コメント

-最終話を前に

「最初、社畜からスタートして、搾取される側だった千晴が、来栖さんの厳しくも愛のある言動のおかげで、最終話では、その来栖さんに寄り添って、気づきを与えられるような人にまで成長できたのではないかと思います。物語のメインは、もちろん“転職”であったり“求職者”が軸となった最終話なのですが、もう1つ、来栖さんと未谷、2人の関係性にも注目していただけたらと思います。最終話のシーンを演じているときに、『あ、千晴は来栖さんにこういう思いを抱いていたんだ…』って、自分で初めて気づくシーンもあったので、一人の女性の成長をみていただけたらなと思います」

-共演の成田について

「本当に、よいお兄さんで…ありがとうございました。感情的になるシーンの撮影中、外のロケだと、雑音とか、交通の状況で、なかなか、気持ちがぐっと乗った状況でいつもスタートできるわけではなく、感情を持続するのが難しい時があって、そんな時に、私の感情が乗りやすいように、お芝居につきあってくださったり…疲れたなあってときは、『これいいよ~』とか、いろいろなものをくださったり、お休みの時にお土産を買ってきてくださったり…、本当にたくさん面倒をみていただいて、ありがたかったです。最初は、もっとクールな方だと思っていたのですが、とてもキュートな部分がたくさんありました」

-最終話の見どころ

「テーマが“夢”。“夢を追うこと”はもちろん素晴らしいのですが、今も自分が追いたい夢なのか、過去の夢なのか、自分でもわからなくなる。『あ、確かにそうかも…』と、感じる部分が多かったです。自分の夢について、また1つ考えるきっかけになる回だなとも思います。ぜひご覧ください」

同局系初主演の成田が演じる“最恐毒舌”キャリアアドバイザー来栖嵐(くるす・あらし)は、左足が不自由でつえを突いている。求職者の心をへし折るような毒舌を放つため「転職の魔王様」という異名を持つ。仕事や生き方への悩みを痛烈な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメント。小芝はヒロイン役の未谷千晴(ひつじたに・ちはる)を演じる。成田と小芝とは初共演となる。原作は額賀澪氏の同名小説。