来年7月の退団を発表した宝塚歌劇団の月組トップ、月城かなとが26日、大阪市内のホテルで、退団会見を開いた。

就任時から本拠地5作をメドに月組の歴史を「つないでいく」と覚悟していたと言い、同時退団する相手娘役の海乃美月には、本拠地2作目の「グレート・ギャツビー」公演中に「私は5作で卒業する」と思いを伝えたという。

「彼女には彼女の人生があるので、そこは、自分のタイミングでどうするべきか、一度考えてほしいと言いました」

その後、24日に宝塚千秋楽を迎えた「フリューゲル-君がくれた翼」の稽古が始まる前、今年6月下旬か7月初めごろ、「(海乃から)一緒に退団したいと伝えてもらいました」と明かした。

21年8月の就任から最後まで、伴走してくれる海乃には「千秋楽にどんな景色が見えるか、想像もつかないのですが、最後の最後まで『やりきった』と思えれば。(海乃)とは、ずっと同じ景色を見てきたので最後に一番いい景色を見られるように、一緒に最後まで頑張っていきたい」とメッセージを送った。

退団日は来年7月7日付。七夕に、愛する宝塚歌劇団を卒業するが、これには「これも偶然です(笑い)。ただ私は、(本拠地)お披露目(22年1月の『今夜、ロマンス劇場で』)も正月公演で、1月1日。卒業も7月7日。なかなか覚えやすく、これからの人生、ずっと記憶していけると思います」と言い、笑った。

サヨナラ公演は、来年3月29日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「Eternal Voice 消え残る想い」「Grande TAKARAZUKA 110!」。同公演の東京宝塚劇場千秋楽をもって退団。本拠地5作で退く。

トップ娘役の海乃も同時退団し、添い遂げる。