モデルの高垣麗子(43)が1日、東京・ブックファースト新宿店で、9月21日に発売した初めてのフォトエッセー「わたしの好きのかたち」(光文社)のサイン本お渡し会と囲み取材を開いた。その中で、2017年(平29)7月に出産し来年、小学校に進学する6歳の長女から「今日、現場?」と言われてビックリしたと明かすなど、母の顔を見せた。
「わたしの好きのかたち」は、高垣が初めて一から執筆し、2月から6月までかけて完成させた。14歳のころ、道でスカウトされたことをきっかけにモデル業をスタート。引っ込み思案で趣味もなく、むしろ背が高いことをコンプレックスに思っていた当時のことや、カメラの前で笑えずオーディションでは自己紹介で泣いてしまうなど、自己嫌悪に陥る日々や、その後の仕事との葛藤をつづった。「自分で一から執筆をして…すき間時間に向き合ったんですけど、2月から書き始めて4カ月。来年で30年目。スカウトされた気持ち、最初のお仕事の気持ちを覚えている。いろいろな気持ちが生まれました」と執筆を振り返った。
2度の離婚も経験し、シングルマザーになった時のことなど、モデル歴30年目の"キラキラしていない日常"を包み隠さず書いた。そこまで書いた理由について「以前だったら、書こうという気持ちにはならなかったと思う。子供ができ、ライフスタイルが変わり、経験した中で変わったことを振り返る、大事にしたいなと、明確になってきた中で、まとめて発信したいなと思った」と語った。
巻末には、6歳の愛娘なっちゃんが描きおろしたイラストや、ママとしての高垣さんについて語ったページもあり「おっちょこちょい」「ママはお風呂でバスソルトを開けられない」「ママと一緒に寝る時、なっちゃんは嬉しい。隣にいるから」などのエピソードまで明かしている。高垣は「娘が初めてインタビューを受け、素の答えを聞けた。恥ずかしい…意外と、ちゃんと見ている。良いところも良くないところも。素直に受け止めます」と笑った。娘も「自分のイラストが本になる機会は、なかなかないんで。自慢というか、うれしかったみたいで『なっちゃんの画が載っている』と言っています」と言い、笑みを浮かべた。
娘の成長を感じさせるエピソードも明かした。「来年、小学校。口が達者だし『今日、現場?』と言われる。今の子は情報量が多い…わりとビックリすることを言われるので『ああ、現場です』と…。対等な感じになりました」と笑った。娘の夢はヘアメークだといい「現場に何回か連れて行ったからかな? 娘がなるなら、続けていきたいなと思います。大分、先ですけど自分を保っていられるよう頑張らないと」と“生涯モデル”への意気込みも示した。