宮沢氷魚(29)が石原裕次郎新人賞を受賞した。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。

「エゴイスト」(松永大司監督)では主演男優賞を受賞した鈴木亮平と互いに引かれ、愛し合う2人を演じた。はざまに生きる、春」では、発達障害の特性を持つ画家の繊細な心情を細やかに演じきった。自らの主演映画の企画と脚本を応募する映画製作者発掘プロジェクトで審査員を務め、企画を選ぶなど製作に主体的に関わった。

▽宮沢氷魚コメント

このたびは石原裕次郎新人賞という、とてもすてきな賞を受賞できたことを、すごくうれしく思っております。今年は「エゴイスト」「はざまに生きる、春」という2作品を評価していただき、本当にありがとうございます。この2つの作品は、僕にとって役者人生の大きなターニングポイントになる作品だと思っております。撮影したのは2年前なんですけど、2年の時をへて、こうやってあらためて皆さまに、この2つの作品が評価されていることを本当にうれしく思っております。僕の思いとしては、「エゴイスト」「はざまに生きる、春」が、10年、20年、30年と時がたっても、皆さまに愛される作品であり続けることを心から願っております。また引き続き、僕も役者として頑張っていくので、どうか応援よろしくお願い致します。

◆宮沢氷魚(みやざわ・ひお)1994年4月24日、米サンフランシスコ生まれ。15年、メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリ。17年TBS系「コウノドリ」で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説は20年「エール」と22年「ちむどんどん」。舞台は「パラサイト」など。184センチ。

◆エゴイスト 田舎町でありのままの自分を隠していた浩輔(鈴木亮平)は、東京の出版社でファッション誌の編集者として自由な日々を送っていた。パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と引かれ合い満ち足りた時間を重ねたが、ドライブに出かける約束をしていたある日、龍太は姿を現さなかった。

◆はざまに生きる、春 雑誌編集者の小向春(小西桜子)は仕事も恋もうまくいかない日々を送る中、青い絵しか描かないことで有名な画家・屋内透(宮沢)と取材で出会う。思ったことをストレートに口にし、感情を隠すことなくうそがつけない屋内に戸惑いながらもひかれていく。