富山県氷見市で民宿の女将を務めるフリーアナウンサー青木栄美子さんが2日、X(旧ツイッター)を更新。

石川県の能登半島地震をうけ、自身の民宿「あおまさ」を開放して、臨時無料食堂を開設すると告知し、激励と応援のコメントが集まっている。

青木さんは2日午前、「宿の様子見にきた。建物自体は無事に見える!水も出る!トイレも使える! ただ、物が多いバックヤードや倉庫がグチャグチャ。戸棚のなかで皿が崩れていた。今は気が滅入って片付ける気が起きないのでそのままにしておくか… 今後の営業については若旦那や近隣の民宿仲間と話し合ってなるべく早く結論を出そうと思う。余震の恐怖もあるし、うちは海沿いなのでお客さんはしばらく来ないだろうなあ。県や国から救済措置はあるのかな。働いてくれている従業員や家族の生活も守りたい。考えることはたくさんあるけど、とりあえず腹が減ったので、ごはん食べようかな。腹が減っては戦がなんとかっていうし。あぁ、ここは海が見えるから落ち着かないな…」と民宿の被災状況について報告。

その約2時間後のポストで「宿がある程度無事だと確認できたので、このあと本日2日14時~16時半まで、民宿あおまさを開放して臨時の無料食堂やります。これからお味噌汁とオニギリ作ります。飲み水あります。トイレ使えます。困っている人は時間内でどなたでも来てください。持ち帰りも大丈夫です。家族3人でやっていて、用意できる数に限りがあるので、なくなったらごめんなさい。米があるだけオニギリ作ります!」と無料食堂を開き、困っている人たちに食事などのサービスをすることを報告した。

青木さんは1日のポストで、地震発生後、恐怖の中、家族で高台の体育館駐車場に車で避難し、そのまま車の中で過ごした後、高台にある友人宅で過ごしていることなどを報告していた。

無料食堂開放の投稿をうけ「行動力!尊敬します!」「応援することしかできませんが、余震に気をつけて頑張ってください!」「素晴らしい活動ですね」「温かい活動ありがとうございます」「すごい助かるだろーな」「素晴らしい行動ですね」「人が元気に動いてる 温かい食べ物がある それだけですごく救われると思います 暖かい心と行動力に涙が出ました」「こういう非常時に こんな優しさに基づいた行動ができる人って本当スゲなって思います」「被災されながらもその行動力に頭が下がります」「食堂、素晴らしいです またいつか民宿あおまささんに行きます!」などと称賛のコメントが多く寄せられている。

青木さんは元民放局アナウンサーで元NHKキャスター。民宿女将を務めるとともに、フリーアナウンサー、司会、MC、ナレーションなどの仕事で活躍している。Xでは「氷見の女将アナウンサー」という名でアカウントを開設している。