喉頭がんを公表した、スターダスト☆レビューのパーカッション&ボーカル、コーラス担当、林”VOH”紀勝(63)が、声帯を切除したことが12日、バンドの公式YouTubeチャンネルで明かされた。

不在の林に代わって根本要(66)らメンバーがそろって報告。根本は「最初のがんが見つかって、一応は切れたらしいんですけど、で、退院して、僕もそこらへんまではステージ上で話しやすかったんで、僕らも復帰を待っていたんですけど」と当初の病状を明かした。

続けて「現実的には、どうもその後、思ったような回復がない、ということで、あらためて診てもらった時に、転移したのか分からないんですけど、あまり良くなかったらしくて、結果的に、声帯を切除する、というんですか」と説明。「彼にとって、もちろん僕らにとっても、コーラスを武器としているスターダスト☆レビューで、彼の声が出なくなるということは、本当に大変なことだし、私生活においても…世の中にそういう方はたくさんいらっしゃいますけど、かなりショックなことだったんだろうと思うんです」と林を気遣った。

根本は「声帯を取るということは、今までもミュージシャンの方でそういう方はいらっしゃいましたけど、大変な事です」とした上で「彼も今、それを乗り越えるべき場所にいて、自分なりに頑張ってくれてます」と報告した。

林からのメッセージも根本の代読で紹介された。がん公表後の状況に触れながら「ファンの方々を始め、バンドのメンバー、スタッフにもご心配ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」と謝罪。「だいぶ体力が戻ってきた頃、再度検査したところ、別のがんが見つかり、しかもそれが器官を圧迫し、放っておくと呼吸ができなくなると診断を受け、患部である声帯を切除することになりました。スタ☆レビの中にいてコーラスにかかせない声を失うわけですから、自分自身、本当に悩みました。でも、元気でいれば、まだまだ音楽を楽しめるはずと決断しました」と経緯を明かした。

林は「正直言って、今はまだ声を失った喪失感から立ち直れていません。復活には少し時間がかかりそうです」と心境も明かし「でも、自分なりに頑張るつもりです。まだまだ体力は戻りませんが、元気になればパーカッションもできるし、何より私は創業時のメンバーですから、そう簡単に忘れられちゃ困るんです」と決意も。元所属事務所の後輩つんく♂ら、同じ状況の人達が支えになっているとし「日常生活は本当に大変なんです。でもそんな人達の頑張りを診て、励まされたり周りの人の優しさに助けられています。私、VOH林はこれからもスターダスト☆レビューのメンバーとして活躍したいです。しばらくライブから遠ざかりますが、これからは体力と気力を整えて、スタ☆レビに戻れるように頑張っていきます」とコメントを寄せた。

林は一昨年に喉頭がんを公表。その後のツアーなどを欠席していた。