信念の人。笹崎里菜さんに対する率直な印象だ。

内定取り消し騒動をへて入社してから4年、19年にめぐってきたラグビーW杯担当への意気込みを聞くインタビューのこと。その経緯を踏まえるように自ら「日テレに入って、良かった。そう思える仕事です」と切り出した。過去について、ふたをするでも、ひきずるでもなく、「今」の充実ぶりを表現する形で、こちらの聞きたいことに鮮やかに答えてくれた。

心に残った言葉はもうひとつある。「どうしてもやらなきゃいけない、という目標が1つできたら、他はあきらめることができる。死ぬ時に後悔したくない、というのがモットー。他人に何を言われてもいいし、失敗しても『ま、いっか』と思えます」。笑いながらも自らを「侍」に例える姿に、前向きに信念を貫くすがすがしさを感じた。わずか1時間だが個人的に忘れられない取材だ。

当時、姉に子供が誕生し「結婚願望なかったんですけど、自分もいつかお母さんになりたいと思うようになりました」と口にしていた。9年間のアナウンサー生活から退社を選び、そして結婚。そこにも笹崎さんらしい信念があったと感じずにはいられない。【大井義明】