米歌手マドンナ(65)が、昨年12月に米ニューヨーク市ブルックリンで3夜に渡って行った世界ツアー「セレブレーション・ツアー」の公演に2時間遅刻したとして、ファンから訴えられたことが分かった。米CNNなどによると、17日にニューヨークの裁判所に訴えを起こしたのは、チケットを購入したファン2人で、「虚偽広告や不当表示」があったと主張している。
米ABCニュースによると、午後8時半開始予定だったが、3夜ともマドンナがステージに登場したのは午後10時45分過ぎだったという。公演が終了したのは日付が変わった午前1時過ぎだったことから、観客は利用できる公共交通機関が限られ、交通費が割り増しになるなどの問題に直面したという。原告2人も、公共交通機関を利用できず、深夜の割増料金を支払って配車サービスを利用せざるを得なかったと主張している。
また、訴状には平日の夜の公演を観たファンの多くは、翌日の仕事や家事のため早起きする必要があり、睡眠時間が削られたとも記されており、開始時間が遅れることが分かっていたらチケット購入に同意しなかったはずだとも主張している。
原告の1人は、チケット代として155ドル95セントを支払ったといい、もう1人も292ドル50ドルの代金を払ってチケット2枚を購入したと述べている。報道によると、原告は損害賠償額は裁判で決めるよう求めているほか、米国ツアーのチケット所有者全員が集団訴訟の対象となる可能性があるとしているという。
マドンナがコンサートの開始予定時間を遅らせたとして訴えられたのはこれが初めてではなく、2019年の「マダムX」ツアーの公演でも2時間遅刻して集団訴訟を起こされたことある。
マドンナは当初、昨年7月にデビュー40周年を記念するセレブレーション・ツアーを開始する予定だったが、直前に重い細菌感染症を患って緊急入院したことから北米公演が12月に延期された。問題となった公演は、北米ツアーの幕開けとなるものだった。公演終了後に、ネットでは高額なチケット代を支払ったファンらから「初演で2時間遅れはあり得ない」「仕方なく帰らず待った」「無礼」などと批判が相次ぎ、物議を醸していた。開始時間が遅れた理由は、音響の技術的な問題が発生したためだと伝えられていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)



