俳優舘ひろし(73)が21日、能登半島地震で被災した石川県輪島市で、炊き出しを行った。「元気食堂」と銘打ち、ハヤシライス、おでん、焼きそば、野菜スープ、ぜんざいをふるまった。24日までの4日間で計1500食を提供するという。

舘は昨年、輪島市で映画の撮影をしていた。地震が起きた当初から輪島市周辺の状況に非常に気をもみ「できること、喜ばれることをしたい」と炊き出し支援を模索してきた。この日は「お世話になった場所、人々に恩返しがしたい、少しでも何かできないかと思い、この『元気食堂』を行うことにしました。被災者の方々から、感謝のお言葉をいただいたのですが、本当は僕の方が感謝したいという気持ちです」と話し、鉄板で焼きそばを調理したり、写真撮影の求めに応じるなどした。

舘が所属していた石原プロモーション(21年解散)はボランティア活動に熱心なことで知られた。ロケやイベントでノウハウを培った炊き出しは同プロ、石原軍団名物だった。舘も阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の各被災地で、炊き出しに参加している。「元気食堂」は石原軍団の炊き出しで使っていた名称でもある。舘は軍団の思いを継承し、炊き出しに赴いた。

◆石原軍団と炊き出し 95年の阪神・淡路大震災では、渡哲也さんをはじめ、舘、神田正輝ら石原軍団の俳優らが参加し5日間で約2万3400食を提供した。発災直後に加え、1年後にも炊き出しを行ったほか、巡回入浴車「石原裕次郎号」を寄贈した。11年の東日本大震災では7日間で計1万5000食を提供。渡さんがハーモニカで「故郷」を奏でたり、舘が「泣かないで」を歌ったこともあった。16年の熊本地震の時には5日間で1万2000食を提供した。炊き出し名物は焼きそば。かつて、石原プロの幹部は「社会貢献は社是」と話すなど、他地域でもチャリティーイベントなどを開催している。