「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で世界的な人気を誇った、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が急性硬膜下血腫で1日に急逝した。68歳だった。

作品を連載した「週刊少年ジャンプ」出版元の集英社と鳥山さんの事務所「バード・スタジオ」などが8日、発表した。葬儀は近親者のみで執り行った。漫画を文化にまで昇華させた巨匠の死に、世界各国から悲しみの声があふれた。

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大人気ゲーム「ドラゴンボール」シリーズの生みの親としても知られる堀井雄二氏は自身のXで鳥山明さんを追悼した。鳥山さんは同ゲームシリーズで「スライム」「ドラキー」など全てのモンスターデザインを手がけていた。

「本当に、あまりに突然な鳥山さんの訃報で、まだ信じられない気持ちでいっぱいです」といい「鳥山さんとは、ボクが少年ジャンプのライターをやっていた頃からの知り合いで、担当編集者の鳥嶋さんの勧めもあり、ドラゴンクエストを立ち上げる時に、彼にゲームの絵を頼むことにしました」と経緯を説明した。

「ドラゴンクエストの歴史は、鳥山さんのキャラデザインとともにありました。鳥山さん、故すぎやま先生は、ドラゴンクエストを長きに渡って作ってきた仲間でした」と、ドラゴンクエストの音楽を担当したすぎやまこういち氏(21年9月に死去)とともに名前を挙げ感謝した。

「亡くなってしまうなんて…。これ以上、なんて言えばいいのか言葉になりません。本当に、本当に、残念です」と悲痛な思いをつづった。

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