フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」で「まる子」役を演じた声優のTARAKOさんが4日未明に亡くなった。63歳だった。

原作の漫画の作者で18年11月に亡くなった、さくらももこさんの「さくらプロダクション」は訃報が発表された9日、公式Xで追悼のコメントを発表した。

「さくらももこと声が似ていることがご縁でした。放送開始から34年間に渡りTARAKOさまは、ぐうたらでおっちょこちょい、粋を好み、家族やお友達が大好きな『動くまる子』を、その豊かな表現で作り上げて下さいました。TARAKOさん、長い間、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」

TARAKOさんは、さくらさんが亡くなった際、コメントを発表していた。

「『ご冥福』とか言えないです。ただただ、頭の中がぐちゃぐちゃです、はい。病気だったこととか、本当になにも知らなくて、ごめんなさいしかないです、ごめんなさい」

「早すぎます。まだまだやりたいことがいっぱい、いっぱいあったと思います。ずっとお会いしていなかったので、私の中のももこ先生は、ずっと小さくて可愛いくて、まあるい笑顔のままです。今はただ先生の分身でもある小学三年生の子に、嘘のない命を吹き込み続けることしかできないです」

「ももこ先生へ。私がそっちにいったら、似たような声でいっぱいいっぱいおしゃべりしてくださいね。そちらで楽しいこといっぱいいっぱいしてくださいね。優子ちゃん(アニメでお姉ちゃん役の声を務め、16年5月に乳がんで死去した声優水谷優子さん)に会ったらよろしくです。ももこ先生は『ありがとう』しかない恩人です」

同年11月に都内で行われた「さくらももこさん ありがとうの会」でも、弔辞にあたる「ありがとうの言葉」を述べ「よくぞ夢をかなえてくれました。あんた本当にエライよ、おめでとう」とまる子になりきってたたえていた。