乃木坂46が10日、さいたまスーパーアリーナで、デビュー12周年記念ライブ「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」の千秋楽公演を開催した。4日間で123曲を披露した。過去の歴史をたどりながらも、今のメンバーたちの輝きを凝縮したメモリアルステージを完走した。

オープニングで、井上和(19)が「バースデーライブ最終日、声出す準備できてるのか~!? さいたまスーパーアリーナ、行くぞ~!」と絶叫。加入から2年となった5期生のエースが、一気に会場のボルテージを上げた。1日2万人、4日間で8万人を動員。卒業を発表している山下美月(24)も「3日間すてきなライブにできたから、今日無事完走できたら歴史に残るライブになると思う!」と笑顔で語った。

バースデーライブは毎年恒例で、かつては全曲披露や期別ライブなどさまざまな構成に挑戦した。今年は初日から順に「2011~2014」「2015~2017」「2018~2020」「2021~2024」と4つの年代ごとに厳選された楽曲を披露する初の試みに挑戦。4日間で124曲をパフォーマンスし、重複分を除いても実に123曲に取り組んだ。

当然毎日全く違うセットリストとなり、連日のリハーサルはただでさえ多忙なトップアイドルグループにとって過酷だったはずだ。それでも、4期生の柴田柚菜(21)は「リハーサル期間から大変だったと思うんですけど、私すっごく楽しかったんです」と笑った。「いつものライブよりも先輩や5期生ちゃん、スタッフさんとコミュニケーションとれたと思います」と明かした。高い壁を乗り越えて、グループの絆は深まった。

昨年2月に最後の1期生秋元真夏(30)が卒業して1年。3~5期生だけになった乃木坂46でそれぞれの自覚が増している。今年は春、夏と6期生オーディションを開催。グループ最年少の小川彩(16)は「数カ月後には私たちに後輩ができるということで。2年間たくさん先輩に甘えさせてきて。これからは甘えてばかりではいられません」と言い、「私たちが見てきた先輩たちのような強い姿を見せられるように頑張りたいです」と誓った。

アンコールでは、新曲「チャンスは平等」(4月10日発売)をサプライズで初披露した。同曲でセンターを務め、自身にとってラストソングとなる山下は「まさかのディスコソングとなっております!」と笑顔。「一緒にかけ声ができる部分があったりとか、振り付けも覚えやすいので、これからもライブとかで盛り上がってほしいです。皆さんと、そしてメンバーとも笑顔で終わることができるんじゃないかとワクワクしてます!」と語った。

キャプテン梅澤美波(25)は「バースデーライブ4日間、正直すごく過酷でした。でも、これが乃木坂の伝統で、私たちにとっての試練なんだと思います」と言葉に力を込めた。「バースデーライブは私たちにとって、大きな武器になります。これから先もずっと守っていきたいです。乃木坂に思いを寄せてくださる全ての人に恩返ししていきたいです。私たちは13周年に向けて走っていきます。ついていてください!」と呼びかけ、拍手を浴びた。