直木賞作家今村翔吾氏(39)が提唱した“秘境の文筆家”プロジェクトに全国から92件の応募が寄せられたことが6日、発表された。

今村氏が代表理事を務める一般社団法人「ホンミライ」と“日本三大秘境”の1つ、宮崎県椎葉村(しいばそん)が連携協定を結んで実現。作家の卵たちが「地域おこし協力隊員」となって村で暮らしながら執筆の修業を積み、作家デビューを目指すもの。3月31日付の消印まで有効として募り、申込者の最高年齢は63歳、最低は22歳だった。地域では、北海道札幌市からの応募もあり、92人の内訳は男性62人、女性30人だった。

今村氏は「92件の応募は文学賞と考えるならば決して多くはないのですが、こうやって椎葉村に住んでっていうことを考えると、正直言って思っていた倍、3倍ぐらいの応募があって率直に驚きました」と話している。

これから隊員を選ぶが、採用期間は7月1日から1年間で、更新して最長3年まで活動できる。今村さんや出版編集者らの指導を受けながら執筆を行う。

今村氏は「熱意を持って来てくださる方がいるんだから、その情熱みたいなものがまず継続できるようなことをしていかなければならないと思う。いい作品を1つ生むだけじゃなくて作家としてやって行くために、作品をこれからも書いて行くための素地…2作目、3作目につながるような素地みたいなものがこの間で付けてあげられないと意味がないと思っている。その荒波を超えていけるような、現実的に超えていけるようなことを教えていきたい」と話している。

今村氏は活字文化の普及に取り組む一環として、27日には“本のまち”東京・神田神保町に364棚を備えるシェア型書店「ほんまる」をオープンさせる。