慢性閉塞(へいそく)性肺疾患や気管支炎などで入院していた歌手の五木ひろし(77)が25日、東京・明治座の座長公演「デビュー60周年記念 五木ひろし特別公演 坂本冬美特別出演」に復帰した。

同公演は2部制だが、第2部の歌謡ステージ「スペシャルショー」から青いジャケットや、グレー基調の和服姿で登場。客席からの大きな拍手や歓声を浴び、「夜明けのブルース」を皮切りに「よこはま・たそがれ」のヒット曲や新曲「母の顔」などを熱唱した。2曲目の「契り」を歌い終えたあと、「ご心配とご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と客席に向かって頭を下げた。

休演中に先頭に立って盛り上げてくれた坂本冬美(58)と一緒にステージに立ち、青いスーツ姿でギターを弾き語りを行う場面もあった。「歌い手、舞台人はやはりこの板の上に立ってこそなんだと改めて思います。必ず復帰するとの気持ちで回復に努めた。今後はより健康に留意して頑張っていきたい」と熱い気持ちを伝えた。体調は完全復活ではないものの、病気の影響を感じさせることはなかった。

自身の1曲目に「祝い酒」を披露してハンカチで目頭を押さえた坂本や、第1部の芝居「花のお江戸の快男児 喧嘩安兵衛」で、五木演じる中山安兵衛役の代役を務めた太川陽介(66)からも歓迎を受けた。五木の顔が描かれた黄色いTシャツ姿で号泣する太川から抱擁を受けると、自身も目を潤ませた。

5日に幕を開けたが、せきなどの体調不良を訴え、11日の講演後に都内の病院に入院した。休演中は、吉幾三、山本譲二、里見浩太朗、はやぶさ、辰巳ゆうとが応援ゲストとしてスペシャルショーに出演。公演は27日に千秋楽を迎える。