7月30日に84歳で急逝した大手芸能事務所「ケイダッシュ」川村龍夫代表取締役会長の告別式が6日、東京・護国寺桂昌殿で営まれた。タレントや関係者ら1700人が参列し、川村さんとの最後の別れを惜しんだ。

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弔辞は前日の通夜にも参列した、同事務所所属の俳優高橋克典(60)が読み上げた。「よどみなく、真っすぐ、明るく、熱く、強く、野太い柱として真っ向を生きる男の生きざまを見させていただきました」と切り出し、「ギャラの話の時には恐ろしく…」とジョークも交えた。

売れない歌手だった時代、「西麻布のキャンティに行け」というメッセージを受けて店に行くと「パンチパーマで眼光鋭い方がいらっしゃった。ザ・芸能界のマネジャーだな…」と思ったという。それが川村さんだった。「事務所を立ち上げてな。お前は俺がやるから」と告げられ、役者人生が始まったエピソードを読み上げた。

「これまでにあなたが見せてくださった気骨やお人柄、生きざまは忘れません」とし、「どうぞこれからも変わらず見守り、時には気合を入れてください」と声を震わせた。

喪主を務めた長男の川村太一さんは、「実は家族のことも大事にしていました」と素顔を明かした。また「無類の電話魔だった」とし、おわびと感謝も述べた。「残念ながらもう電話がかかってくることもないです」とし、「電話がないなと会長を思い出していただければ、会長も喜ぶと思います」と呼びかけた。

午後1時、出棺式が執り行われた。“燃える闘魂”のテーマ曲「イノキ・ボンバイエ」をBGMに、棺(ひつぎ)には高橋と渡辺大(41)が付き添った。クラクションがなると、高橋は口を真一文字に結び手を合わせ、そっと目を閉じた。渡辺は、手を合わせるとしっかり目を開き、最後まで見届けた。

高橋は報道陣に「ありがとうございました」と話すと、水分をとるようにとポーズを示し、気遣った。

川村さんは多くの俳優や歌手を育てた。昭和の時代から芸能界をけん引した立役者は、各界の著名人に見守られながら静かに旅立った。【川田和博】

◆主な参列者 堺正章、渡辺謙、渡辺大、高橋克典、新川優愛、平祐奈、一雫ライオン、麻木久仁子、EXILE HIRO、清原和博、秋川雅史、高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢、福田こうへい、シシド・カフカ、伊原剛志、長谷川初範、永井大、中山忍、水野美紀、舘ひろし、近藤真彦、南野陽子、蛯原友里、ILMARI、押切もえ、斎藤工、奥田瑛二、宇崎竜童、永島昭浩、ザ・グレート・サスケ、つのだ☆ひろ、原口あきまさ、はなわ(順不同、敬称略)