女優キムラ緑子(64)が17日、都内で、主演舞台「わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-」(来年1月2~20日に東京・三越劇場、同24~2月1日に京都・南座)の制作発表に出席した。
「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子さんをキムラが、その才能を見いだした作曲家服部良一を松村雄基(62)、シヅ子の夫となる花村英介を林翔太(35)が演じる音楽劇。キムラは「『東京ブギウギ』の力、笠置シヅ子さんの力を借りて、皆さんと力を合わせて頑張りたい。終わった時にどんな気持ちになるのかなという、ワクワクする気持ちもあります」笠置さんの代表曲を挙げながら語った。
第2次世界大戦前から戦後にかけての大スターを演じることについて、キムラは「去年の2月くらいにNHKの控室で、マネジャーから比較的テンション低めで『笠置シヅ子物語』の話が来てると聞きました。劇団にいた頃、衣装をやってくれていた友達が笠置さんの大ファンで、テープを渡されて『これをやって欲しい』と言われたことがあるんです。暗い曲が好きだったので、当時はピンと来なかったけど、ぼんやりずーっと笠置シヅ子さんのことが、私の中にありました」と振り返った。
物語の中では、16歳から42歳を演じる。「16歳の時はお下げ髪になっておりまして、台本に従って芝居をしていくしかないので『まだ若いんだな』と心温かく見ていただければ。ダンスがあれなんで、割と年いっちゃって腰も痛いので、ピラティスに通ってリハビリ中です」と笑った。
松村は「正月ですので、皆で力を合わせ、すてきな舞台を作りたいと思います。服部良一さん役は、そんな人をやる歳になったんだなと思いました。プレッシャーしかありませんでした」。そして「服部さんは戦争に行って復員してきた時に『幸いに命を取り留めたのだから、これからは全てを失った人のために歌を作っていこう』と笠置さんと誓い合った。歌には国境もないということを、戦争を通して知ったといいます。生きることは簡単じゃないし、辛いこともあるけど、頑張って行こうよという服部さんの思いをかみしめて、笑顔になっていただける作品にしたいです」と話した。
林は「2026年のいい幕開けになるような、楽しい舞台になるんだろうなと思います。緑子さんと激しい恋に落ちるので、今回のこの役を通して緑子さんの専属恋人役になれるように頑張ります。プレッシャーは感じまくっています。戦争を知らない年齢層も見ると思うので、時代背景とかうそを届けないように表現できる自分でありたいなと思っています」と話した。
今年は戦後80年、昭和100年。笠置さんの活躍から長い時間が経過していることについて、キムラは「ここのところ、実際の笠置シヅ子さんにお会いしたことがあるという人に会ったり。実際に笠置シヅ子さんの歌を聴いて生の姿を見た方もいらっしゃる。絶対に私にはないものなので、その方たちのイメージ、大事なものを裏切らないというか、壊さないように、なるべく近づけるように頑張りたいなと思います。今はYouTubeで見られるので、音楽を聴いて映像を見て勉強しています」と話した。
演出を担当する齋藤雅文氏(71)は「日本橋の三越劇場は割と小さな劇場ですが、非常に心地よい生の声が届くいい劇場なんです。そこで音楽劇を作るのはハードルが高いんです。狭いけど、そこを逆手にとって、踊れて歌えて芝居のできるガールズを選抜しているんですけど、一緒になってセットチェンジして、鮮やかにカッコよくやりたい。昭和の話ででレトロな感じはあるんですけど、今の時代にも通じるカッよ良さを見せたい」と話した。



