米俳優ジョニー・デップ(62)が27日、都内で、自身の没入型アート展「A Bunch of Stuff - Tokyo」(28日~26年5月6日)の記者会見に出席した。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のプロモーション以来、約8年半ぶりの来日。

当初の予定時刻から1時間17分遅れて登場…。主催者から待ち時間に会場併設のバーで報道陣にコーヒーが振る舞われる場面もあるほどだった。そんな状況を気にする様子もなくデニムコーデで現れた“画伯”の大物ぶりは健在。宿舎でキャンバスに絵を描いてから来場したことを明かした。手には青いペンキがついていたが「ちゃんとシャワーは浴びてきた」と笑わせた。

30年以上前に制作した自画像から最近のものまで、100点以上の作品や私物が米国から運ばれた。クリエーティブ空間を公開する理由について「絵を描くことは人生で大きな割合を占めていた。絵描きではないが、絵を描く人間だということを見せてもいいのではと思った」と打ち明けた。

米国以外では初開催となる。東京を「何百年も素晴らしい芸術作品を発信してきた都市」と評する。開催地に選んだ理由も「(日本は)展示を見て『まあまあだったね』ではなく、『全然分からなかった』あるいは『すごく刺激をもらった』となる感性豊かな場所だと思う。東京開催はチャレンジだったが、受け入れてくれて光栄」と話した。

本格的に絵筆を手に取ったのは30歳になってから。「絵は実験であり逃避」と独学で技術を深めた。「これがなければ脳が爆発してしまうんじゃないかという、自分にとって必要なものだった」とアーティスト業への愛も語った。【鎌田良美】