歌舞伎俳優中村鴈治郎(66)、中村壱太郎(35)、李相日監督(51)が17日、大阪松竹座で大阪国際文化芸術プロジェクト「壽 初春歌舞伎特別公演」(来年1月7~25日、大阪松竹座)の記念トークイベント「映画『国宝』と『京鹿子娘道成寺』」に登壇した。

国宝には吾妻千五郎役として出演、歌舞伎指導も務めた鴈治郎と妻流家元・吾妻徳陽として振付や所作指導に携わった壱太郎が李監督ともに撮影時のエピソードや裏話を明かした。舞台は国宝で描かれた「二人道成寺」のもととなる演目「京鹿子娘道成寺」の鐘がセットされた。

同作は吉田修一氏の同名小説を原作とするヒューマンドラマ。鴈治郎は取材のため吉田氏が3年にわたって黒衣として受け入れた。李監督は「国宝の生みの親の1人です」と感謝。鴈治郎と壱太郎の親子に「この2人、成駒屋さんの全体の協力がなければ、かなわなかった作品。このおふたりがいなければ国宝ができなかったと断言できます」と話した。

李監督は鴈治郎に「最も怖い役をやってもらおうと思った」と明かし、国宝でカメラマンを務めたチュニジア出身のソフィアン・エル・ファニ氏は、鴈治郎の迫力の演技を目のあたりにして「“ドン治郎”と呼んでいました」明かした。