元TBSアナウンサーで、同局の人気音楽番組「ザ・ベストテン」司会や、テレビ朝日系「ニュースステーション」のキャスターとして知られる、久米宏(くめ・ひろし)さんが1日、肺がんのため亡くなった。81歳だった。所属事務所「株式会社 オフィス・トゥー・ワン」が13日、公式サイトを更新し、発表した。訃報を受け、芸能界からも追悼の声が相次いだ。
黒柳徹子(92)は、自身インスタグラムを更新し「親友」をしのんだ。「『さよなら』は言いたくない」などと思いをつづり「私には親友という人が、いるようで、いなかった。あなたは、その中で「ザ・ベストテン」以来本当の親友だった。久米さん、本当に悲しいです。あなたとのナマ放送の厳しい、やり取り懐かしいです」とし「本当に友達でいてくれてありがとう」と追悼した。
元フジテレビのフリーアナウンサー笠井信輔(62)はブログを更新し「久米宏さんは“雲の上”の人」のタイトルを付けて訃報に言及。「1980年代 アナウンサーを目指す我々学生にとって、久米さんはアナウンサー界のスターでありカリスマでした」と振り返った。アナウンサーになってから1度、仕事先で対面したことがあるといい「やっぱりオーラがすごくて 背も高くて圧倒されてしまってご挨拶で一言二言お話しすることぐらいしかできませんでした」と回想。「どんな大物俳優の方を前にしても、そんなに硬くなる事は無いのですが久米さんは特別でした。あの時、もう少ししっかりお話しできてればよかったと悔いております ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。
フリーアナウンサー古舘伊知郎(71)は、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に電話出演。久米さんが18年間キャスターを務めた「ニュースステーション」の後継番組となる「報道ステーション」のキャスターとして、引き継いだ。「久米さんにやっぱりかなわないんですよ。ちょっと感情こもり過ぎちゃうけど、かなわないです。やっぱり」と吐露。「あのニュースショーを民放で初めて開拓者としてやられて、切れ味鋭く権力立ち向かっていく姿勢を見せ続ける。そのしぐさ、表情。表情にも言葉は宿りますから。あらゆることを全身性を持って具現化されてきた方なので」と敬意を表した。
タレント萩本欽一(84)が日刊スポーツの取材に応じ、久米さんとの思い出について語った。最後に会ったのは、2020年6月に久米さんが、TBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」を降板する時。「ずっと付き合いがなかったんだけど、最後に久米ちゃんが『欽ちゃんを呼んでくれ』と番組に出してくれた。うれしかったね。昔の『欽ちゃん、久米ちゃん』に戻って、2人でずっと話していた。いろんな若い人と付き合ったけど、私の手の中にいたのは、ほんの2、3秒という感じ。アッという間に遠くに飛んでいって、一番大きな仕事をやっていた。私の宝物です。本当に残念です」と悼んだ。
TBSの後輩のフリーアナウンサー生島ヒロシ(75)は「1979年(昭54)にTBSを辞める時は、僕とか松宮一彦といった後輩を呼んで、赤坂でおいしいしゃぶしゃぶをごちそうしてくれました。そして『これからはフリーの時代が来る。その時は“久米オフィス”によろしく』って言ってました。久米さんは最後の1秒の1秒までしゃべりきって、無駄にしなかった。大変勉強になりました。81歳は、今の時代では早い。お世話になりました。ご冥福を祈ります」と追悼した。



