綾瀬はるか(40)の主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、4月17日公開)完成報告会が18日、都内で行われた。
08年「ザ・マジックアワー」以来18年ぶりの共演となった所属事務所の先輩・妻夫木聡(45)は初の夫婦役で、2人は互いに「不思議」と評した。一方、石井裕也監督(42)は、初タッグを組んだ綾瀬のキャスティング理由について聞かれ、その魅力を「不思議」と評した。
「人はなぜラブレターを書くのか」は、00年3月8日に発生した営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線の脱線事故に遭い17歳の若さで亡くなった、大橋ボクシングジム練習生の富久信介さんにまつわる実話を元にした作品。富久さんと毎朝、同じ車両に乗り思いを寄せた少女が、悲報で初めて富久さんの名前を知った20年後、大橋ジムの大橋秀行会長に富久さんへの思いをつづったメッセージを送った実話にひかれた石井監督がプロット(あらすじ)を作成した。綾瀬と當真あみ(19)が主人公の寺田ナズナを二人一役で演じた。ナズナは定食屋を営む中、あることがきっかけで高校時代に思いを寄せた相手に、24年の時を超えて再びラブレターを書く。富久さんを細田佳央太(24)、妻夫木がナズナの夫良一を演じた。
妻夫木は「綾瀬さんとは、彼女がデビューくらいから何度か一緒になる機会があった。まさか、夫婦の役をやるなんて…ね」と久々の共演を喜んだ。綾瀬が「不思議ですね」と返すと、妻夫木は「ちょっと不思議な感じでしたね」と、うなずいた。
妻夫木は、綾瀬の魅力について「いるだけで、周りを人たちを温かくするオーラを持っている方なんですね。ナズナという役を通して感じてくれるだけで、伝わるものがあるんじゃないかと期待したし、見事にそれに応えてくれた素晴らしい女優さん」と評し、たたえた。撮影で大事にしていたことは? と聞かれると「人と人との距離感なのかな? 不器用な男でして…とてつもない愛があるからなんだけど。だからこそ、人と人とのリアルな距離を僕は感じていて、それが大事なのかなと思って。自然と、撮影中もあまりコミュニケーションを取っていなかったみたいで、ずっと不器用だと思われていた…それくらい距離感を大事にしていたみたいです」と語った。
石井監督は、綾瀬にオファーを出したきっかけについて聞かれると「やっぱり、綾瀬さんには捉えどころのない、不思議な魅力があって。妻夫木さんもおっしゃっていましたけど…何て言うんですかね。言葉にしづらい。不思議なんですよ」と口にした。「こういう存在感、オーラをお持ちの方はいなくて。ラブレター自体、不思議な存在なので、不思議な魅力がある人にお願いしたかった」と続けた上で「1番の決め手は、気品」と強調した。
その上で、ナズナの若き日を演じた當真については「當間さんは当代一の若手俳優。きらめき方の鋭さが違う。聡明(そうめい)」と絶賛した。



