2月15日放送開始のテレビ朝日系特撮番組「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」(日曜午前9時30分)に主人公弩城怜慈(どき・れいじ)の先輩捜査官・我藤泰斗役として出演する俳優藤本隆宏(55)がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、作品の魅力や思いを語った。
同作は「超次元英雄譚」の英訳「Records of Extraordinary Dimensions」の頭文字をとった「PROJECT R.E.D.」第1弾。文字通り“赤いヒーロー”が活躍する。1982年(昭57)放送の「宇宙刑事ギャバン」の令和版で、主演の長田光平(28)が「ギャバン インフィニティ」弩城怜慈を演じる。
主要役柄の多くがオーディションで決まる中、藤本はオファーを受けて出演が決まった。「ありがたいですね」としつつも、「私でいいのかって、本当に最初は思いました」と明かした。「いろんな方が大好きで、日本中が注目してる作品じゃないですか」とすると、「昔のギャバンもそうですが、そのギャバンが令和にパワーアップした特撮番組に出させていただけるなんて思っていなかった。すごくうれしく思っています」と喜びを表現した。
藤本へのオファー理由を渡部拓人東映プロデューサーは「大きな理由としては、主人公怜慈が深い過去を持つキャラクターになるので、その深みを出していただける方というところです」と説明した。
怜慈を演じる長田は身長182センチ。渡部氏は「体格的にも、怜慈よりさらに威厳のあるような方を探していた。藤本さん以上の適任の方はいないということで、お声がけさせていただいた次第です」と明かした。
藤本は元祖「宇宙刑事ギャバン」を少年時代に見ていたという。「82年なので12歳。ギャバンごっこもやっていました」と笑った。「仮面ライダーとかもそうですが、昔からそういうヒーローに憧れていた。そういうのが根底にあってスポーツもやっていたのかなと、今回オファーをいただいてから改めてそう考えることもあった」と吐露。「スポーツを通して、何かを変えたいとか、そんな思いもあったのかなって」と述懐した。
藤本は元競泳五輪日本代表の経歴の持ち主だ。88年ソウル五輪の200、400メートル個人メドレーに出場。92年のバルセロナ五輪では400メートル個人メドレーで日本人初のファイナリストとなっている。「スポーツ選手から俳優になった時も、多分そういったものが根底にあって、ずっと俳優をやってるんだなっていうのを改めて気付かされた」と続けた。「恥ずかしくてあまり言えないんですけど」と前置きしつつ「そんな気持ちで今回受けさせていただいているし、すごく誇りに思って演じさせていただいております」と胸を張った。
演じる我藤については「ちょっと昭和の男をイメージされているのかなと勝手に思い込んでいます」。初代仮面ライダーを演じた藤岡弘、(79)の名を挙げ、「強い男でありながら堅物の男でもあるし、優しい男でもある。そんなことをイメージしながらやっています」。
我藤のようなタイプを演じるのは初めてという。「等身大の人間としての憧れの存在というのは初めてです」。役作りについては「演じるのは長田くんと僕なので、そこの間でも先輩としての話し方だったり、生き方だったり、演技だったりというのは心がけています」と、リアルさを意識している。「役はもちろんですけど、やっぱり演じるのは人なので、そこを大事にしています。俳優の先輩としてそんなに芝居がうまいわけじゃないんですけど、そこはリアルに芝居することを心がけ、そういうことも伝えてるつもりでいます」と謙虚に語った。
怜慈役の長田については「いやもう、彼は本当にすてきですね。僕、大好きなんですよ」と称賛。「あいさつも爽やかだし、芝居も真面目にするし、大変な撮影の中でも常に笑顔。責任を感じていながらですけど、自分でプレッシャーをあまり感じないようにやっている」と心中を推察した。
そんな長田に先輩俳優として、唯一送ったアドバイスがあるという。「とにかく長丁場なので、現状と長い中での役作りが大変だから、あまり考えず、スタッフさんに任せて演じていったほうがいい、とは言いました」という。「あまり考え込むと迷ってしまうので、そこは(スタッフさんを)信じてやっていいよということを言わせていただきました」と明かした。
撮影現場では「作品の主人公に関わっている人物として軽い芝居ではなく、ちゃんと深い演技をするように心がけています」とした。長田についても「それを分かってやってるような気がします」と推しはかった。
26年の抱負を聞かれると「それはもうギャバンを成功させることですよ!」と力強く宣言した。同作の魅力を「昔やられたギャバンですが、本当に新しい、今でしかできない技術やすてきな俳優、スタッフがそろっている作品は、多分他にないと思います」と唯一無二を強調。「とにかく密度の濃い撮影をしています」と熱く語った。
「色合いもすごくきれい。そういう芸術的な観点からも、エンターテインメントとしてすごく楽しめる」とし、「ストーリーもすごく深くできてるので、老若男女が幅広く、トータルで楽しめる作品になってると思います」と胸を張った。「一言で言えないくらいの魅力があるので、ぜひぜひ見ていただきたいです。きっと、スッキリする内容になってると思います」とアピールした。
渡部プロデューサーは「戦隊休止後の一発目ということで、ありがたいことに世間の皆さまからの注目も高い中で、そういった期待を裏切ることは絶対ないと思います」と自信をみなぎらせた。その上で「その期待をさらに超えていけるような作品を目指して現在制作中ですので、ぜひぜひご期待していただいて、一緒にこの波に乗っていただければと思っております」と呼びかけた。【川田和博】
◆超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 銀河系各惑星から来訪する異星人を迎え入れ、宇宙共生時代を迎えた地球が舞台。新たなるエネルギー生命体「エモルギー」の悪用による犯罪を取り締まる“銀河連邦警察”によって任命される希望の象徴が「宇宙刑事ギャバン」。ギャバンは多元宇宙(コスモレイヤー)のそれぞれに存在する。多元地球Α(アルファ)0073の弩城怜慈は次元を超えることができ、多元地球同士の連鎖崩壊を防ぐため、あらゆる次元を超えて全ての宇宙を守り抜く。



