パティシエの鎧塚俊彦氏(60)が24日、インスタグラムを更新。福島・いわき市で3月11日の東日本大震災の発生した日に赤飯を学校給食に提供するのはいかがなものかという苦情の声を受け、2100食分を廃棄したという事案について私見を述べた。

鎧塚氏は「3月11日に福島県内の学校で卒業祝いの赤飯が提供されることに対し、様々な受け止め方がある事は理解できます」と切り出し、「日付が一日異なれば問題とならなかったのですから、事前に十分な配慮が及ばなかったことは感じます。一方で、指摘がなされた時点ではすでに多くの食数が準備されていたとのことです。その状況を踏まえれば、配慮が足りなかったことを率直に認めつつも、同時に大量の食事を廃棄することは望ましくなく、食品ロスや教育的観点からも提供を続ける判断の妥当性を丁寧に説明する、という道もあり得たのではないかと感じます」と言及した。

続けて「これは特定の判断や関係者を批判する意図ではありません」とした上で、「むしろ、この出来事を通じて考えたいのは、些細な判断の違いが瞬時に大きな社会的問題へと発展してしまう、現在の社会の緊張感の高さです。現場に立つ教育関係者や行政の方々は、常に多様な価値観の間で難しい判断を迫られています。その負担は年々大きくなっているようにも感じられます」と問題提起し、「大切なのは、小さな判断の相違に過度な非難が集中する社会よりも、多様な考え方を許容し、対話によって理解を深めていける社会であってほしいと今回の件を通じて思いました」とつづった。