5月12日にフランスで開幕する、世界3大映画祭の1つ、第79回カンヌ映画祭ラインアップ発表会見が9日、フランスで開かれた。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に、綾瀬はるか(41)と千鳥の大悟(45)が主演する、是枝裕和監督(63)の新作映画「箱の中の羊」(5月29日公開)の出品が決まった。

「箱の中の羊」は「最新のテクノロジーで死者をよみがえらせる」という発想が是枝監督の出発点となった。24年春に中国で死者のよみがえりビジネスが人気という記事を読み、秋にビジネスをしている人に会い原案・脚本から手がけた。そう遠くない未来が舞台で、建築士の甲本音々と工務店の2代目社長健介の夫婦がヒューマノイドを息子として自宅に迎え入れる物語。2人が演じる夫婦の息子と、夫婦が息子翔と、翔の死後に迎え入れたヒューマノイドの2役を、子役の桒木里夢(くわき・りむ=9)が演じる。劇中で息子を亡くした夫婦は、ヒューマノイドを迎え入れて再び家族としての時間が動き出すが、やがて一家に、想像を超えた「未来」が待ち受ける。

是枝監督にとって、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)で最高賞パルムドールを受賞した18年「万引き家族」以来、日本映画では8年ぶりとなる、自らオリジナル脚本を執筆した作品。カンヌ映画祭コンペ部門への出品は23年に脚本賞を受賞した「怪物」以来3年ぶり8度目。綾瀬は、15年に同部門に出品された、同監督の「海街diary」以来のカンヌ映画祭。大悟は出演作が初めてカンヌ映画祭に出品された。