2人の女性への2件の暴行罪で在宅起訴されたタレント「デヴィ夫人」こと、本名デヴィ・スカルノ被告(86)の初公判が23日、東京地裁で開かれ、被告は起訴内容をおおむね認めた。被告は黒のワンピース、ハイヒール姿に、真珠のイヤリング、ネックレス、指輪など装飾品をまとって出廷。「自分の身から出たサビ。大変反省しております」などと述べた。
起訴状によると、ともに東京・渋谷区で起きたもので、1件目は昨年2月に当時秘書のAさんに対し、しゃぶしゃぶ店でシャンパングラスやおしぼりなどを投げたというもの。退職するAさんの送別会で、Aさんの発言に対して被告が激高して起きたという。被告は「瞬間湯沸かし機のようにカッとなってしまい、おしぼりを投げてしまった」と認めた。検察側から「他には」と問われると「はしとはし置き」と答えた。ただシャンパングラスについては「そんなものには手を付けていないと思います」と一部否定。ただ「記憶があいまいです」とも答えた。
2件目は昨年10月に愛犬チワワの「たろう」が亡くなった動物病院で、当時のマネジャーBさんの胸や腹を殴り、すねを蹴ったというもの。被告が病院に駆けつけた時には亡くなっており、動物病院の医師に食ってかからんばかりに説明を求めようとしたところ、Bさんに羽交い締めにされた際に起きたという。被告は「右手で押したり(Bさんの)手を振り払ったりはしたかもしれない」などと、全面的には認めなかった。
検察官から「被害者になぜ素直に謝らないのか」と問われた際に「公に謝罪文を出すまでのことはしていないと思う」と気色ばむ場面もあった。ただ担当弁護士は「積極的に争うものではない」と起訴内容を認める意向。テレビやイベント出演などのキャンセルが相次ぎ、違約金も発生、約9000万円の損失が出て、社会的制裁を受けたと主張した。社会奉仕活動にも力を入れているとし「いくら怒っていても物を投げるのは良くない」と述べた。



