NHKは29日、都内の同局で定例会見を行い、井上樹彦会長は「現時点で受信料の値上げは検討しておりません」と語った。6月、取材に応じたNHK経営委員会の古賀信行委員長が、世間の物価高騰の流れや財政面の厳しさなどを加味し、個人的な意見として「値上げの時期」と発言。これを受けてこの日、会長として値上げの考えがあるか問われ、正反対の回答をした形となった。

同会長は「まず、NHK自らが経営努力をしていくことが基本であって、引き続き、事業構造改革の推進、あるいは業務効率化などによる経費の削減に取り組む。受信料の未収数の増加に歯止めをかける対策などで、受信料の収入の下げ止まりの実現に臨んでおります」と、受信料値上げの前段階として、対策すべきことがあるとの持論を展開した。さらに「努力を尽くしていくということになります」と続けた。

報道陣に対し、反対の意見を語った格好となった、経営委員会の古賀委員長と、受信料の件については「話をしたことはありません。現時点で、受信料の値上げは検討してないです。(古賀委員長が)発言されたことは知っていますけど、それは個人的な、さまざまな現状を踏まえて、見解を述べられたのでは」と、意見交換の場したこともないと説明していた。