NHKは29日、都内の同局で定例会見を行い、サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会の本田圭佑の解説が、当初から日本代表の試合限定での解説契約だったと報告した。井上樹彦会長は「『本田解説』については、日本戦に限ってということで、そういった約束があったので。いろんな試合の解説を聞きたいなと、私も思いましたけど、そういった前提だったので」と、決勝などでの解説の起用は、当初から選択肢になかったと明かした。
本田は1次リーグは、初戦のオランダ戦と3戦目のスウェーデン戦をNHK総合、同2戦目のチュニジア戦を日本テレビと、いずれも地上波で解説。日本が敗れた決勝トーナメント1回戦のブラジル戦を、NHK・BSの衛星放送で解説した。同会長は「決勝トーナメントの1回戦まで日本が勝ち進んだことで、最後のブラジル戦の解説も『本田解説』を視聴することができて、よかったなというふうに私は思っています」と、日本が行った今大会の全4試合のうち、NHKで地上波、衛星合わせて3試合で本田に解説してもらったことに感謝した。
また、先月の定例会見に続き「非常に好評」と、変わらず高い評価を口にした。同時に、今大会ではオランダ戦とブラジル戦で、本田との“黄金コンビ”実況を務めた小宮山晃義アナウンサーについても、引き続き、高く評価した。「一緒に実況を担当した小宮山アナウンサーが、そこにきちんと応えて、正確な情報を裏付けながら伝えていた」と称賛。続けて「NHKの放送全体に(新たな)取り組みがあったと思います。これは非常に、視聴者の共感を呼んだと高く評価しています」と、全試合を放送した、今回のW杯中継に携わったNHK関係者の労をねぎらった。
日本代表のコーチに名を連ねるなどの実現不可能な状況を除き、4年後も4年後も本田を解説に起用する考えがあるかも問われた。同会長は「4年後は、ですね…。まだ放送の枠組み自体が交渉の手前なので。受信料の財源という、一定の制約というか、そういったものがある中で、どうしたら今回のような、国民視聴者の皆さんの期待に応えられる放送、配信ができるか、これは真剣に考えていきたいと思っています」と話すにとどめた。大会を重ねるごとに、放映権料が高騰する現状をかんがみて、4年後もNHKが放送する前提での話となるような質問とあって、明言はしなかった。



