出口夏希(24)と蒔田彩珠(24)がダブル主演する、是枝裕和監督(64)の新作映画「ルックバック」(9月11日公開)完成報告イベントが20日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。同作は、9月2日にイタリアで開幕する世界3大映画祭の一つ、ベネチア映画祭で最高賞・金獅子賞を争うコンペティション部門に出品が決まっている。同映画祭に参加する出口と蒔田、2人が演じた主人公の子ども時代を演じた七瀬ふうり(12)と岡田六花(12)は、現地で楽しみにしていることは? と聞かれ「ご飯」と口をそろえた。
まず、出口が「(楽しみは)ご飯。おいしいご飯、食べたいよね。連れて行って欲しいと思います」と目を輝かせた。是枝監督は「情報を集めているところです」と答えた。同監督から藤本タツキ氏の原作漫画を渡され、映画化した場合、起用したいと熱望されてきた蒔田も「『おいしいご飯、ないのぁ?』と監督に聞いたら『調べ中』と」と笑いながら答えた。
是枝監督が「やっぱりイタメシですよね」と口にすると、今度は七瀬が「ご飯と景色。絶対さ、朝昼晩、きれいだと思うんですけど、写真を撮りたい」と前のめりになった。岡田も「ご飯ですね。本場のピザとティラミスを食べたい」と具体的にリクエスト。七瀬が「パスタも!」と続くと、是枝監督も、さすがに「上映がメインだからね、みんな」と、現地で開催されるワールドプレミア上映の重要性を訴えた。
「ルックバック」は、藤本氏が21年に「少年ジャンプ+」(集英社)で発表した読み切り漫画。学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートから絶賛を受ける小学4年の藤野が、先生から突然、不登校の同級生・京本の4コマ漫画を掲載したいと告げられ、その存在を知り画力の高さに驚く。その後、ともに漫画を描き始め、ひたむきな思いを貫く2人の成長を追いながら、ある日、起きた全てを打ち砕く衝撃的な出来事を描く。胸を突き刺す青春物語が多くの感動を呼んだ。
出口が4コマ漫画が得意なクラスの人気者の藤野、同学年の藤野の4コマ漫画の大ファンで、ひきこもりでひたすら絵を描いていた京本を蒔田が演じた。子ども時代の藤野を七瀬、京本を岡田が、それぞれ演じた。ふたりとも撮影当時は11歳の小学5年生で、誕生日がわずか1日違いの同級生だ。
舞台あいさつの最後に、出口は「『ベネチアで、ご飯』と言ったけれど、みんなの思いを持っていきたい。この作品で、心も成長したなと思うところも、たくさんあったので、ぜひ皆さんに届けたいなと思います」と意気込んだ。
蒔田は「私は、この作品を通して、京本が『藤野ちゃん、何で画、描いているの?』と言ったように、何でお芝居しているんだろうと考えるきっかけになって」と吐露。「京本と一緒で好きだからなんですけど。今まで1度も何でやってるのと考えずに、ここまでやってこれたのは、本当に真っすぐに京本と同じように、ひた向きにやって来たからだと気付けて。好きなものに対して考える、きっかけになる作品だと思う。たくさんの方に見ていただけたら…良い記事、書いてください!」と取材陣に呼びかけた。



