乃木坂46が23日、東京・明治神宮野球場で「真夏の全国ツアー2026」千秋楽公演を開催した。5月に前キャプテンの梅澤美波(27)が卒業し、菅原咲月(20)が4代目キャプテンに就任。新体制の集大成をグループの“聖地”で見せつけた。

「神宮~さわげ~!」。初座長としてツアーを駆け抜けた最新シングル「是非に及ばず」センターの一ノ瀬美空(23)が叫び、ファンの声がこだまする。

前日に続く雨模様だったが「ガールズルール」「真夏日よ」「チートデイ」など大人気の夏曲を次々と繰り出し、常に最高潮の空間を作り上げた。メンバーがウォーターキャノンで放水も行い、夏らしさも満載。菅原は「泣いても笑っても乃木坂の夏は今日が最後です!出し切っていきましょう!」と全力で呼びかけ、大歓声を浴びた。

新体制の船出は、ツアーで過去最多となる8都市18公演を回る挑戦的なものとなった。おのおのがプレッシャーを抱えながらも、ベテラン3期生から加入2年目で頼もしくなった6期生までがそれぞれの色を見せ、ツアー合計28万人を動員する大熱狂を生んだ。

湧き上がる歓声に応え、井上和(21)は「私たちはこれからも皆さんの頑張る理由であり続けます。これからも乃木坂46がご褒美でありますように!」とファンと固い約束を交わし、「ロマンティックいか焼き」でセンターに立った6期生大越ひなの(22)は「去年よりも周りが見えてきて、皆さんと一緒に楽しめているなって思う瞬間が増えました」と真っすぐな成長を感じさせた。

グループの未来を見せた夏となった。一ノ瀬は「皆さんの愛のおかげで、私たちはこの夏、新しい花をたくさん咲かせることができたんじゃないかなと思います」と振り返り、「まだまだ咲かせることができる花があります」と涙ながらに思いを伝えた。

菅原は「不安に押しつぶされそうでした」と吐露。それでも「私は今の乃木坂46が大好きです。その思いは誰にも負けない自信があります。まだまだ頼りないかもしれないけど、このグループの未来を必ず守ります」と真っすぐなまなざしで見据えた。先輩の賀喜遥香(25)から「私はさっちゃんに助けられた。ありがとう」とねぎらわれると、大粒の涙をこぼした。最後は一ノ瀬と菅原を中心にメンバー全員で抱き合い、一つに。より強くなった絆を再確認し、「乃木坂46の夏」を締めくくった。

今年は神宮球場竣工(しゅんこう)100周年。長い歴史の中で、現在同球場で毎年公演を行っているアーティストは乃木坂46のみだ。唯一無二の、神宮での成長物語。今年もまた1つ、大きくなって“聖地”の歴史に新たな1ページを刻んだ。【寺本吏輝】