元歌手の高田みづえさん(66)が、25日放送のNHK音楽番組「うたコン」(午後7時57分)に生出演し、「一夜限りの復活」を果たした。今年3月に69歳で亡くなった元大関・若嶋津の夫、日高六男さんへ思いも語った。

「高田みづえ 一夜限りの復活SP」と題した番組。高田さんは白いセットアップのスタイルで笑顔で登場した。スタジオには、高田さんを良く知る岩崎宏美(67)榊原郁恵(67)もゲストとして出演した。

冒頭では、司会の谷原章介から出演の決断理由を聞かれ「決断といいますか、ちょうど親方が四十九日を終わったぐらいに、いろんな方というか…前のマネジャーさんから、そんなお話をいただき、そして…えっ?って感じなんですけど、はい、ありがたいことなのかな、と思い、少し、ちょっとだけ一歩踏み出してみたい気持ちもありましたし、なんかいろいろ複雑です」と語った。

引退後は30年以上、おかみさんとして部屋を支え、2017年に若嶋津さんが体調を崩した後は、看病を続けた様子も写真とともに伝えられた。最期の時まで、耳元で歌を歌い続けたという。

谷原から「若嶋津さんは、みづえさんの歌、大好きだったそうですね」と語りかけられると、高田さんは「たぶん好きでいてくれたと思います」とほほ笑んだ。目を少し赤くしながら「やはりデビュー曲の『硝子坂』は大好きで。最期の方も、枕元で『お父さん、歌聞く?』みたいな感じで、硝子坂をかけると、(若嶋津さんの)くちびるが硝子坂を歌う、という感じだったので、今日も喜んでくれていると思います」と語った。

その後、郁恵が「すてきなご夫婦、助け合っている家事がうかがえる」と語ると、高田さんはハンカチで目をぬぐった。

歌唱はNHKホールでの収録で、ヒット曲「私はピアノ」に続き、夫の愛したデビュー曲「硝子坂」も披露した。

番組ラストには、谷原から「一夜限りなんでしょうか?」と今後についての質問も。高田さんは「はい…自分の中でこの1、2カ月が夢のような感じですし、今、ここに皆さんといさせていただけることが、本当に、今まで親方とともに生活を共にしてきて、いろんなことがあって、親方がこういう風に今日、導いてくれたのかな、と思って。『お母さん、ありがとう』という感じで。そんな気がしてます」と声をつまらせ、本格復帰は明言しなかった。

すかさず先輩の岩崎は「親方がこのきっかけを作ってくださったのなら、歌いなさい!」と復帰をプッシュ。谷原も「また、ゆっくり考えていただいて、僕もですけど、たくさんのファンが待っていると思います」と続くと、高田さんは目を拭いながら笑って「ありがとうございます」感謝した。

高田さんは77年「硝子坂」でデビューすると、アイドル離れした高い歌唱曲でヒット曲を連発。80年にはサザンオールスターズのカバー曲「私はピアノ」も大ヒットした。紅白歌合戦に5年連続出場と人気絶頂だった1985年、人気力士だった大関・若嶋津との結婚を発表。8年間の短い芸能生活にピリオドを打ち、惜しまれながら引退した。90年に夫が引退し松ケ根部屋を興して以降は、おかみさんとして裏方に徹し部屋の発展に尽力してきた。