女優の南野百合(25)が、映画初出演&主演作「呪区」(千葉誠治監督、10月16日公開)で上映時間71分中、約6分にわたり全裸でのアクションを披露した。
水着のシーンやグラビア撮影も未経験の中、一糸まとわぬ姿で全身で演じ切った。「服を着たら、即死。」と銘打った同作は、ホラー、SFなどのジャンル映画に特化した世界3大ファンタスティックの1つ、シッチェス・カタロニア映画祭(スペインで10月8日開幕)ミッドナイト・エクストレム部門での世界初上映も決定。文字どおり“裸一貫”で世界デビューを果たす。
映画の終盤で、南野が演じる紬紀は悪霊が迫る山中で下着を脱ぎ捨て、意を決したように1体の悪霊の体に突き刺さった、やりを抜いて首をはねた。返す刀で別の悪霊の顔面に突き刺すと、最後は陸上選手ばりの、やり投げを決めた。高校時代の陸上部メンバーと訪れたキャンプ場が、数百年前は刑場で全裸で処刑された村人が悪霊となって訪れた人間を襲うこと、脱衣すれば悪霊から見えなくなることを知った紬紀の戦いは、映画の最大の見どころだ。
撮影は、ちょうど1年前の25年9月末に山梨県の山中で一晩かけて行った。「ダウンコートを2枚を重ねて、中にカイロを仕込んだ」寒さの中、男女合わせて共演者、スタッフ約30人の前で全裸になった。撮影を終えた瞬間は「恥ずかしいとかは全然、なくて。乗り切った」と感じたという。
オーディションの話が来たのは、同年6月だった。マネジャーも2日間、悩んだ末、南野に連絡し、南野も2日、考える時間を与えられた中で「女優として、やるべき作品」と参加を決意。「親にも相談したら『本当にやりたいなら、やっていいよ』と背中を押してもらい、頑張りたいと思った」と振り返ると、涙がとめどなく流れた。
脱ぐこと以上に「山の中で裸になる経験がなかったので本領を発揮できるか、縮こまらないか?」が不安で、アクションと、やり投げの専門家に学びに行った。詳細を説明すると「本当に?」と驚かれ、指導を受ける中でも「これ、やるのは全裸だよね?」と再確認されたというが、筋肉痛になるまで取り組んだ。
幼少期に「女優になりたい」と夢を抱き芸能界を目指す過程で、ダンスを習っていた17年2月に韓国の芸能事務所からスカウトされオーディションに参加。K-POPアイドル練習生として入所し、芸能の全てを学んだ。20年に世界がコロナ禍に見舞われ帰国し、芸能界を目指した原点である女優業に本腰を入れたいと決意。老舗芸能事務所のサンミュージック入りしドラマ、舞台で経験を積んだ。
日本以上に厳しいと言われる韓国の芸能界で「皆、ライバル意識を持って24時間、365日、気を張っていないといけない」中で鍛えられた根性も今作への出演につながった。「演技力を磨いて、ワールドワイドに活躍する女優になりたい」と瞳を輝かせた。韓国で修業を始めてから10年…南野が、夢を現実にする第一歩を踏み出す。【村上幸将】
◆南野百合(みなみの・ゆり)2001年(平13)2月2日、三重県生まれ。福山雅治(57)主演のフジテレビ系ドラマ「ガリレオ」シリーズでサスペンス好きになった流れで湊かなえ氏(53)の小説を全て読了。夢は同氏の小説の映像化作品に主演すること。特技はネイティブレベルの韓国語。身長156センチ。



