9月18日に多臓器不全のため91歳で亡くなった、ドラマ「北の国から」などの脚本家倉本聰(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)さんのお別れの会が3日、北海道・富良野市内で行われた。「北の国から」で“草太兄ちゃん”を演じた俳優の岩城滉一(75)、“雪子おばさん”を演じた竹下景子(73)が参列。岩城は、倉本さんからの印象的な言葉として「『お前はバカだな。病気は薬で治るけど、お前のバカはクセだから治らない』と言われまして、すごく温かい言葉だなと思いました。それが1番覚えていますね」と、しみじみと語った。
別々に取材に応じた竹下は「先生は、ご自分が気に入っている、大好きな人のことを『バカだよな』と言うんです」と話し、期せずして倉本さんが話した「バカだな」の意味を補足した形となった。倉本さんの“お気に入り”だった岩城は、倉本さんとの思い出を問われると「3時間ぐらい話すことになっちゃうよ。いろんなことがありました」と、語り尽くせない思い出があると、しみじみと語った。
その中でも「邦さん(田中邦衛さん)、地井兄い(地井武男さん)、竹下景子ちゃんとか、みんなで集まって、宴もたけなわの時に、邦さんとか地井兄いが、こうやって(ツンツンとつついて促すジェスチャー)やってきて、僕が代表して『先生、遅いので、そろそろ引き揚げます』と言ったら『バカヤロー!』って、すごい勢いで怒鳴られて。すごい寂しがり屋な人でしたよね」と、うっすらと思い出し笑いを浮かべながら振り返った。「恩師です。特別な人です。先生がいなかったら、僕はここにいませんから。全て、倉本先生から授かった」。亡くなったことが発表された当初は、コメントを出せないほどのショックを受けていたが、この日は気持ちの整理をつけて感謝の思いを語り続けた。
竹下は時折、涙をぬぐいながら「まだ信じられなくて…。空に行ってしまわれたんだなということを(祭壇の)大きな先生のお写真を見て思いました。いつも見守っていただいていたような気持ちがします。心から『先生』と呼べる、大きな大きな先生」と話し、視線を落とした。「北の国から」の舞台でもあった富良野市は、数年ぶりに訪れたといい「先生、まだいらっしゃるなって思いますね。ここに来れば、また先生の息づかいが感じられるんじゃないかなと思っていました」と、少し笑みを浮かべて話していた。



