11月3日にデビュー5周年を迎えた6人組ダンス&ボーカルグループ、BE:FIRSTの取材をする機会に恵まれた。これまでにほとんど取材する機会を得られなかったこともあり、非常に貴重な機会だった。

デビューからの5年間でNHK紅白歌合戦の常連となり、スタジアム公演やワールドツアーを開催できるほどの大きな人気をつかんだ。デビュー記念日に発売した新アルバムではすべての新曲の制作にメンバーが関わり、パフォーマンスだけでなく自らプロデュースできるグループに成長を遂げた。JUNON(28)は「デビュー当時はこの世界のことを何も分からずに入ってきたけど、受け身な部分もありました。いろいろ経験する中で、ライブや楽曲は自分たちが意見を言いながら制作して、主体的に進められるようになりました」と、グループの成長を実感していた。

さまざまなアイドルグループやダンス&ボーカルグループが乱立する群雄割拠の時代。それぞれが「No.1」「頂点」「天下」と掲げ、表立ってライバル意識を持つことはないが、静かに対抗意識を持ちながら活動している。BE:FIRSTもその名の通りNo.1を狙うグループだ。ただ、BE:FIRSTに限らず、何をもって「No.1」「頂点」「天下」なのかはグループごとに解釈は異なる。BE:FIRSTなりの解釈はどういうものなのかを尋ねると、LEO(28)が世界へ目を向けつつ語った。

「順位のNo.1ではない気がしていて、オリジナル性や自分たちのやりたい音楽というのもそうですけど、オンリーワンであれば常にそのフィールドではNo.1でいられると思っています。自分たちがやってきていることは日本のボーイズグループでは珍しいことという自負があります。それが僕らがやりたかったことでもあるし、自分たちのアイデンティティーや唯一無二の部分になっていると思っています。

目指すところはオンリーワンであることには変えないけど、シビアな海外で、自分たちのスタイルを変えないままJ-POPのボーイズグループに目を向けてもらえるその一発目でありたいと思っています。自分たちが成功して満足するのではなく、日本のすばらしいJ-POPアーティストが認められるための1歩目に自分たちがなりたいです」

ワールドツアーや米国デビューなどをへて、より世界に視線を向けるようになった。RYUHEI(19)も「僕らは探究心が武器。もっと上に行ける! という意志は相当強いと思います」と、上昇志向はどのグループにも負けない。持ち前の仲の良さで6人が手を取り合い、世界でオンリーワンを築き上げる覚悟を見せた。

パフォーマンスもしつつ、自ら楽曲を制作し、ライブを作り上げるという、事務所社長のSKY-HI(39)から求められているというアーティスト像に着実に近づいている。LEOは「社長からは『3年後にはドームに立てるアーティストになっていないといけない』と言われていました。実感は湧かなかったですけど、まさか自分たちがこうしてスタジアムやドームに立てて、紅白にも出場して、海外で公演をするというのは、漠然とした想像でしかなかったので、すべてが予想外でした。いい意味で思った通りではない5年間でした」とうなずいた。

メンバー自らが制作に深く関わり、自信を持って送り出す至高のアルバムを、記者もリスナーとして楽しみたい。【野見山拓樹】