テレビのニュース番組などで活躍した元アナウンサーの頼近美津子(よりちか・みつこ=本名、鹿内キャサリーン美津子=しかない・きゃさりーん・みつこ)さんが17日午後1時46分、心不全のため千葉県柏市の病院で死去した。53歳。広島県出身。葬儀は近親者で行った。喪主は長男鹿内雅雄(しかない・まさお)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 1978年、NHKに入局。バラエティー番組「テレビファソラシド」の司会やニュースのキャスターを務め、華やかな雰囲気で人気に。81年にフジテレビに移り「小川宏ショー」やニュースなどに出演した。

 84年、フジテレビの鹿内春雄副社長(当時)と結婚、引退し話題を集めたが、88年に死別した。その後、NHKの番組「名曲音楽館」の司会者として復帰。96年には大河ドラマ「秀吉」に、お市の方役で出演した。クラシック音楽に造詣が深く、コンサートの企画や司会に携わった。

 所属事務所によると、2年前から食道がんの治療を続けており、先月13日に体調を崩して入院していた。

 [2009年5月19日19時41分]ソーシャルブックマーク