主演映画「十階のモスキート」などが、開催中の京都国際映画祭(19日まで)で上映されているロック歌手、内田裕也(74)が18日、京都市内で取材に応じ、4連勝で日本シリーズ進出を決めた阪神を「下克上だよ。ロックな勢いバリバリだね」と祝福した。

 内田は阪神の地元、兵庫で生まれ育ち「ガキの頃は阪神ファン。兄貴に背負われ甲子園の外野で阪神-巨人を見てた」。拠点を東京に移し、長嶋、王の時代、巨人に魅了された時期もあったが、球界の盟主のライバルとして「打倒巨人」を掲げる阪神に「その精神は大好きだった」。今回のCSファイナルステージで、阪神を応援していた。

 リーグ優勝した巨人を相手に一気の4連勝。「関西は盛り上がるよね。関東には衝撃が走るよ、これは。4連敗で、ワンサイドじゃないか」と、興奮気味に話した。

 さらに、シーズン3位で辞任危機から一転、2位に滑り込み、ポストシーズン1分けを含み5連勝で日本S進出を決めた和田豊監督にも触れ「よくがんばった。想像以上の大逆転ホームランだよ」とエールを送った。「もう、ここは日本一になってほしいね」と、29年ぶりの日本一奪還を願った。