第26回「フジテレビヤングシナリオ大賞」が26日、東京・台場の同局で発表された。賞金500万円の大賞は倉光泰子さん(31=パート)の「隣のレジの梅木さん」、各100万円の佳作は坂本絵美さん(32=システムエンジニア)の「ハード・ラック」、蓼内健太さん(36=水泳指導員)の「家族はじめました」、村井真也さん(37=バーテンダー)の「遭難ラスト屋上デパート」の3編が選ばれた。

 大賞は、昼はスーパー、夜はラーメン店で働く32歳の女性の生き様を描いている。作者の倉光さんは、映画配給会社で経理のパートをする主婦。4歳の男の子の母親で、現在は第2子を妊娠8カ月。映像化されて来月放送される受賞作で、妊婦役で女優デビューする。

 倉光さんは「思いを込めて描いた作品が大賞に選ばれて、映像化されることに興奮しています。人生にもがいている人に、見てもらいたい」と話した。