演歌歌手香田晋(42)が16日、今年8月中旬に離婚していたことを発表した。98年10月に結婚してから11年目の破局。慰謝料はなく、長男(9)と長女(7)の2人の子どもの親権は香田が持つ。元妻(35)の実母(61)が同居して子どもたちの面倒をみながら、現在は4人で暮らしている。

 「子どもに尽くすことで手いっぱいで妻に優しくできなかった。ストレスから怒鳴ることもあり、うまくいかなくなってしまった。僕が悪かった。愛想を尽かされた」。この日、都内で取材に応じた香田は離婚に至った経緯について沈痛な表情で話し始めた。夫婦で相談を始めたのは昨年春ごろから。1年以上にわたって何度も話し合いを重ねてきた。冷却期間として別居も浮上したが、「離婚するのと一緒でしょ」と一蹴された。香田は両親と死別し、兄弟もいないことから「子どもの存在が自分の支えなんです」。親権をどちらが持つかで折り合いがつかなかったところ、義母が「私が孫と一緒に住んで面倒をみる。娘は好きな時にいつでも会いに来ればいい」と提案。2人とも納得して離婚に至ったという。

 このタイミングで発表したのは、子どもに与える悪影響を考慮したから。「引っ越しをして学校も変えました。1カ月たっても元気に通っている。そろそろ公表しても大丈夫かなと」。元妻へのコメントを求めると「宝物の子どもを産んでくれてありがとう。感謝しています」に続けて「でも、1番いいのは戻ってくれること…」。心労から8月に約5キロやせた香田。この日ばかりは、いつもの“おバカキャラ”でなく、新曲「心のきず」も「歌いづらいですよね…」と神妙な面持ちだった。

 [2009年10月17日7時23分

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