歌舞伎俳優市川海老蔵(31)がフリーキャスターの小林麻央(27)と真剣交際をしていることが18日、分かった。今年1月に小林がレギュラー出演する番組に出演し、対談したことをきっかけに親密になった。歌舞伎ファンの小林がしばしば劇場の楽屋に足を運ぶ姿も目撃されており、ひそかに愛をはぐくんでいた。関係者によると、華麗な恋愛遍歴を持つ海老蔵も、小林との結婚をまじめに考えているという。ゴールインは近いという指摘もある。

 プレーボーイだった海老蔵が、小林に夢中になっている。恋の導火線に着火したのは、今年1月19日だった。2人は、小林がキャスターを務める日本テレビ系「NEWS

 ZERO」のインタビューコーナーに海老蔵が出演して出会った。「人生を変えた出会い」というテーマで語り合ったが、まさにそのインタビューがお互いの人生を変えた。

 もともと歌舞伎ファンで、海老蔵の舞台もよく見ていた小林は、同月に上演された海老蔵が座頭の新橋演舞場「初春花形歌舞伎」を観劇。その後、本格的な交際が始まったという。海老蔵が出演する歌舞伎座、演舞場の客席には小林が必ず姿を見せ、海老蔵の楽屋を訪れる姿もしばしば目撃されていた。海老蔵は背が高く、少し気が強い女性が好みのタイプと言われているが、小林はまさに理想の女性だった。

 海老蔵はこれまで米倉涼子、宮沢りえ、佐藤江梨子、高岡早紀ら女優たちと浮名を流してきた。しかし、2年前に念願のパリ・オペラ座公演を成功させ、30代になった昨年には歌舞伎の名門市川宗家後継者としての自覚から「歌舞伎にイケイケの年、女の子はお休み」と女断ちを宣言した。歌舞伎に本腰を入れて取り組み始めた。

 新橋演舞場の座頭公演、復活狂言挑戦と昨年は6カ月も歌舞伎の舞台に立ち、今年も漫画原作者を起用した新作歌舞伎、モナコ・モンテカルロ歌劇場公演と充実した1年だった。不規則だった食生活も改善。白血病と闘う父団十郎の完全回復への願掛けで、好きだった酒も飲まず、肉や魚も食べないなど禁欲的生活も始めた。

 仕事中心の生活の中、海老蔵は安らぎの場となる家庭を持つことが視野に入ってきたという。03年に10代のころから付き合っていた元歌手(当時29歳)との間に女児(当時1歳)がいることが判明。元歌手とは結婚せず、子供を認知して養育費を払っていることを明かした。そのこともあって、これまでの交際では結婚に踏み切れなかったが、歌舞伎俳優としてより大きな高見を目指す上で結婚の2文字が見えるようになったという。04年の白血病の発症以来、闘病する父団十郎を献身的に支える母希実子さんの姿に、夫婦を強く意識するようになった。

 海老蔵の楽屋を訪れる仲良しぶりに、関係者からは結婚も近いだろうという声も聞こえる。結婚となれば、小林は仕事を辞め、梨園(りえん)の妻としての仕事に専念することになる可能性が高い。

 小林は清純なイメージで人気を集め、恋のうわさなどはほとんどなかった。インタビューなどでは理想のタイプを「温かい人で、私を引っぱっていってくれるエネルギッシュな人」「ジャガイモみたいな人が好きです。ホクホクした感じの人」などと語っていた。1月の自分のブログでは海老蔵のことを紹介していた。小林にとっても仕事に燃える最近の海老蔵の姿は理想にピッタリだったようだ。

 [2009年11月19日8時20分

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