元ロックバンド、男闘呼組のギタリスト成田昭次被告(本名・成田昭二=41)が大麻取締法違反(所持)の罪に問われた判決公判が10日、東京地裁で行われ、懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決が下された。成田被告は黒縁の眼鏡、黒のスーツ姿で入廷。傍聴席にはファンも駆けつけた。

 秋吉淳一郎裁判官は、判決理由で「10年間、大麻を使用し続け常習性がうかがえる。しかし、深く反省していることを考慮し、特に今回に限り刑の執行を猶予し、更生に期待する」と述べた。また、同裁判官が最後に「薬物はくせになりやすい。繰り返す人も多い。再び薬物に手を出すことがないように」と念を押すと、成田被告は「はい」とはっきりした口調で答えた。

 閉廷後、成田被告は担当弁護士に「ありがとうございました」と深くおじぎをした。報道陣の前には姿を見せず、段ボールをカーテン代わりにした車の後部座席に乗り、裁判所を出た。初公判で、今後は陶芸家として再起する意向を明かした。

 [2009年12月11日9時30分

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