亡くなった田中香織さんの母親(52)が、押尾学容疑者(31)が保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕された4日、岐阜県内の自宅で取材に応じた。「ようやく私たちがずっと願っていた、娘に関する捜査の領域に入っていけたと思っています」。一瞬、安堵(あんど)のため息を漏らした。

 保護責任者遺棄致死罪は懲役3年以上20年以下の重い刑とされる。「私たちには捜査の内容が分からないので、今は容疑が重い、重くないなど判断がつきません」。田中さんが亡くなってから5カ月。押尾容疑者が前回逮捕された先月、進展しない娘の死に関する捜査に「不安な気持ちはある」とするなど、待ちわびていた中での一報だった。「ここまでたどり着くのに大変だったでしょう。みなさんのご尽力に感謝します」。

 娘を亡くした夏から季節は巡って山間部にある自宅周辺は雪深くなり、遺骨は今も自宅に安置されている。「今回、やっと新しい知らせを報告することができました」。母親は自分自身の気持ちを落ち着かせるために墓前で祈ることはあっても、これまで報告することがなかったという。

 今後、空白の3時間など不透明な部分の本格的な捜査が進む。「お墓を作るにも雪解けの5月以降になります。ただ、何もはっきりしたことが分かってない今は、一緒にここで娘と待っていたいです」。これまでと変わらず、捜査の進展をひたすら待ち続けている。

 [2010年1月5日9時11分

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