酒に酔った女性を乱暴したとして準強姦(ごうかん)の容疑で書類送検されたタレント桜塚やっくん(34)が25日、「事実無根」と容疑の無実を主張した。前日は参加していたイベント関係者を通じて「報道は事実。示談は成立している」などとコメントしていたが、一転して容疑も示談したことも否定した。担当弁護士もマスコミ各社と、警視庁に「事実無根」とする文書を送り、情報を漏えいしたとされる「捜査関係者」を特定して法的責任を追及する姿勢を示した。

 準強姦の容疑で書類送検されたとの報道をやっくん側は、完全否定した。この日に更新の公式ブログでやっくんは「僕が犯罪を犯したという事実は一切なく、今後一切僕が逮捕されることや起訴されることもありません!

 天地神明に誓って、僕は清廉潔白です!」とコメント。やっくんの事務所も「飲む席にいて警察の聴取を受けたのは事実だが、女性に暴行はしていない。事務所としても犯罪行為はなかったと聞いていたので驚いている」と話した。

 「やっくんが書類送検されていた」という情報は24日夕に流れ、25日付の新聞などでも報じられた。いずれも情報源は「捜査関係者」で、「昨年7月末、都内のホテルで数人で飲酒し、酔って意識がない状態の20代の女子大生に性的暴行を加えた疑い。女性が警視庁に被害届を提出し、やっくんも容疑を認めている」などと記した。

 この件について、やっくんは24日に都内のイベントに出演した際、イベント関係者を通して「報道は事実。示談は成立している。何で、今の時期(に書類送検)なのか分からない」と話していたが、この日のブログでは一転し「事実無根の内容が一部報道されていて、ショックを隠し切れません」と否定した。

 夜には担当弁護士がマスコミ各社にファクスを送付。同じものを警視庁に送ったことを明かした上で「容疑を認めたという事実も一切ありませんし、容疑を認めて被害者と示談したという事実もありません」と反論した。さらに「『捜査関係者』なる者からの虚偽の情報漏えいにより、このたび誤報道がなされ、当人の名誉は大きく毀損(きそん)されてしまいました。警視庁に対して虚偽の情報漏えいを行った捜査関係者なる者の特定を要請し、特定され次第、捜査関係者に対して法的責任を追及する予定でおります」とした。

 やっくんの準強姦疑惑は、警視庁も巻き込んだ異例の騒動に発展している。