女優井上真央(24)が主演し、放送中のNHK連続テレビ小説「おひさま」のオリジナル主題曲に、早ければ7月から歌が付くことが3日、分かった。ドラマの脚本家岡田恵和氏(52)が作詞し、歌手平原綾香(27)が歌う。放送途中から歌が付くのは、朝ドラ50年84作品の歴史の中で、03年下半期の「てるてる家族」の「ブルースカイ・ブルー」(歌・RYTHEM)以来2度目になる。

 東日本大震災の被災地福島県で平均視聴率30%を超えていた「おひさま」は、首都圏でも今週の5月31日に20%を記録して、注目度が増してきた。視聴者からは「主題曲も物語に合っている。誰の曲ですか?」と、問い合わせが多かった。

 これまでNHKは、歌詞から物語のイメージを固定させないために、曲だけを流してきた。ところが今後、物語で描く戦後復興と、現実の震災復興の現実がシンクロする部分も多いことから、作曲した渡辺俊幸氏(56)が旧知の仲で、歌唱力の高い平原に歌入れをオファー。平原も快諾し、岡田氏が「平原さんが歌って下さるという光栄なお話。母の思いをテーマに書いてみました。とても幸せな作業でして、私の宝物です」と、直々に作詞した。

 急きょ決定したことで、同曲がドラマ主題歌として放送され始める日程は、現在も調整中で、関係者は「おそらく7月に入ってから」と話した。6月29日発売の番組サウンドトラックにも収録される。