AKB48が、丸裸になる-。AKB48が8日、都内で、米ネット検索大手Googleとタッグを組むことを発表した。「AKB48新戦略記者発表会」と題して、グーグル東京本社で会見。同社の交流サイト「グーグル+(プラス)」で、AKB48と姉妹グループの総勢260人が、ブログやツイッターのようにコメントを発信するページを開設した。

 秋元康プロデューサーの発言は驚きだった。「メンバーが発信する情報は、そのまま公開します」。一般的に、タレントのブログなどは、所属事務所の検閲などが入るのが業界の常識だからだ。ブログが簡単に炎上する昨今は、事務所は事故を防ぐために、不適切発言やNG事項を事前にチェックしている。

 しかし、このSNSでは自己責任だけで、すべてを公開するという。秋元氏は「私も正直どうなるか分からない。メンバーの発言は、どこかで大人がチェックするものだったが、今後はメンバーを信じてやってみます。言葉足らずだったり、誤解されることもリアルなこと。心配はあるが、親として独り立ちさせたい」。メンバーの正真正銘のリアルな発言は衝撃が大きそうだ。

 このSNSを始めることを、秋元氏は「デビューして6年。成長し続ける一方で、最初のコンセプトの“会いに行ける”に限度がでてきました。グーグルさんと、すべてのファンとメンバーをつなげるインフラを築きました」と説明した。メンバーの発言は、英語、中国語、タイ語、インドネシア語、韓国語と5カ国語にも翻訳され、世界に発信される。

 目玉は、ほかにもある。ビデオチャットで、ファン9人とメンバーの同時チャットや、コンサートのネット中継だ。前田敦子(20)は「みんなで一緒にファンと交流できるようになるのが、うれしい」。高橋みなみ(20)は「海外公演を日本のファンに、日本での公演を世界の人に見てもらえる」と喜んだ。

 グーグル+は18歳未満は個人アカウントを持てないため、AKBは41人、SKEは28人、NMBは8人の合計77人が、この日、自分のページを開いた。18歳以下のメンバーは「部屋っ子」という団体ページから発信。近く、インドネシアで結成されたJKT48も加入するという。