人気女優の仲間由紀恵(34)と、演技派俳優の田中哲司(48)が結婚することが17日、分かった。

 近日中に婚姻届を提出し、正式に発表する予定。03年の連続ドラマ共演で知り合い、07年に再びドラマ共演して急速に距離を縮め、翌08年から交際をスタートさせた。09年に交際を報じられても、周囲への配慮から友人の関係と説明し、静かに愛を育んでいた。約6年の交際を経て、ついにゴールインする。

 国民的人気を持つ仲間が人生の伴侶に決めたのは、話題作やヒット作を支える名バイプレーヤー、田中だった。両家へのあいさつも済ませ、双方とも親しい知人には結婚を報告している。出演CMを多数抱える仲間は関係者を通じて、スポンサーにも「結婚します。近く発表します」と律義に報告を済ませている。

 田中は大人の渋みをにじませた演技で活躍中だ。舞台中心の活動から、最近はドラマ、映画への出演も増え、幅広い層のファンを獲得している。今年だけでドラマ8本に出演。放送中のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも、盟友として友情で結ばれた主人公、官兵衛を幽閉する苦渋の選択をした武将、荒木村重を熱演して話題を呼んだ。

 2人が知り合ったのは、10年以上も前だった。03年フジテレビ系連続ドラマ「顔」で初共演。07年TBS系連続ドラマ「ジョシデカ !

 女子刑事」で再会した。いずれも仲間が主演した作品。「ジョシデカ ! ―」の収録を通じ、急速に距離を縮めた。2人を知る関係者は「仲間さんは演技を追求し続ける女優魂を持っている人。実力にあぐらをかかず、常に真摯(しんし)に作品と向き合う田中さんの姿勢に尊敬を覚え、ひかれていったようです」と話す。

 同ドラマの収録終了後、都内のレストランなどでデートを重ね、自然に恋愛関係に発展。翌08年から真剣交際をスタートさせた。09年に日刊スポーツが2人の交際を報じたが、双方ともファンやスポンサーへの影響を配慮した結果、互いの関係を「友人」と強調していた。しかし2人は多忙なスケジュールの合間を縫って、互いの自宅を行き来するなどして、静かに愛を育んでいた。

 仲間は今年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で、吉高由里子演じる主人公の腹心の友、蓮子を演じて話題を集めた。蓮子のモデルとされ、大正から昭和にかけて活躍した歌人、柳原白蓮もブームになっている。収録は8月末に終了したが、息つく暇もなく、10月からTBS系連続ドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」(月曜午後8時)に主演する。

 田中は、長塚圭史演出舞台「背信」の東京公演(今日18日開幕、東京芸術劇場)に出演。ともに仕事面で大事な時期が続くが、仲間が大役を終えたタイミングもあって、結婚の日取りを決めたとみられる。時間をかけて周囲を納得させる形で、人気者同士の結婚という高いハードルをクリアした。