東大の学園祭「五月祭」を運営する学生団体は16日、会場の本郷キャンパス(東京都文京区)の爆破予告があったとして、全企画を中止した。参政党の神谷宗幣代表の講演会が予定されており、警視庁本富士署によると、同日午前に五月祭のホームページ宛てに、神谷氏を殺害するとのメッセージがあったという。
五月祭は16~17日に開催予定で、運営団体は16日夜、「キャンパス内の安全を確認した」として、17日は開催すると公式ウェブサイトで発表した。夜間の警戒態勢を強化するほか、入構時の手荷物検査を実施するとしている。
神谷氏の講演会は16日正午に開始予定で、主催する政治系サークルとのパネルディスカッションも予定されていた。来場者らによると、講演会に反対する人々が会場前の通路をふさぎ、口論が起きていたという。
キャンパス内ではスタッフが退場を呼びかけ、正門付近は多くの人で混雑した。今春に孫が入学したという大阪府の70代女性は「家族で予定を合わせ、楽しみにしていたのに非常に残念だ」と語った。
キャンパス付近で講演会反対を訴えていた50代男性は、神谷氏が差別的な発言を繰り返しているとして「大学の自治を侵すつもりはないが、学術的な場で発信するのは間違っている」と話した。参政党を支持している70代女性は「代表の話に学生がどう耳を傾けるか見たかった」と語った。(共同)

