2020年東京五輪・パラリンピックの文化・教育委員会の委員を務める上方落語協会会長の桂文枝(73)が17日、東京五輪の開会式を盛り上げるために将棋のプロ最年少棋士、藤井聡太四段(14)に一役買ってもらうプラン? を明かした。

 文枝はこの日午後2時から関西将棋会館(大阪市福島区)で開催された朝日杯将棋オープン戦、藤井四段と学生名人の東大1年、藤岡隼太アマ(19)の大盤解説会に参加した。将棋が好きで、アマチュア初段の腕前の文枝は「アマチュアが相手というプレッシャーはすごいと思う。なんとかしのいで勝ってほしい」。同会館で熱戦を繰り広げる天才棋士にエールを送った。藤井四段は現在、連勝記録の単独2位となる26連勝中で、歴代最多の「28」にあと「2」と迫っている。

 20年大会の開閉会式に、伝統文化・芸能を落とし込んでいく役割を担う東京五輪の文化・教育委員を務める文枝は「五輪を盛り上げるための文化として将棋で何かできないかなという思いもあり、見に来ました」。天才棋士の出現で、世間は注目度は上がり、将棋ブームの再来も予感させる。

 「ああいう孫がいれば最高でしょうな。いや私の孫というよりも日本の宝やな」と笑顔を見せた文枝。この日の“視察”でアイデアを浮かぶ可能性もある。